連闘で挑んだ藤岡康太騎乗の４番人気アクティブミノルが逃げ切り、デビューから２戦２勝で世代初の重賞を制した。タイム１分１０秒２（良）。今後は京王杯２歳Ｓ（１１月８日、東京、ＧＩＩ、芝１４００メートル）あたりから、２歳王者決定戦・朝日杯フューチュリティＳ（１２月２１日、阪神、ＧＩ、芝１６００メートル）に向かう。１馬身差２着に１１番人気タケデンタイガーが入り、１番人気マイネルエスパスは５着だった。

　５馬身差で楽勝したデビュー戦から中６日。連闘で挑んだアクティブミノルが、鮮やかな逃げ切りで世代初の重賞ウイナーに輝いた。

　「強かったですね。スタートも二の脚も速い。直線も手応え十分でした」。新馬戦で手綱を取った松田騎手が騎乗停止のため、代役を務めた藤岡康騎手が、会心の笑みを浮かべた。

　ゲートを勢いよく飛び出して先頭へ。直線では反応よく伸びて後続を突き放した。

　平地重賞初Ｖとなった北出調教師は、中京競馬場で愛馬の勝利に「まだまだ伸びる馬だと思います」。今後は放牧を経て、京王杯２歳Ｓあたりから始動し、朝日杯ＦＳに向かう予定。ノンストップで世代の頂点を目指していく。　（鈴木康之）

　◆津村騎手（タケデンタイガー２着）　「抜け出すときには勝てると思ったけど、あと１馬身のところで同じ脚いろになってしまった」

　◆池添騎手（トウショウピスト３着）　「大外枠がね。逃げた馬が勝つ流れだったし、あれ以上は内に入れられなかったから」

　◆吉田隼騎手（トーセンラーク４着）　「ゲートがよくなかったので腹をくくって後方から。最後はいい脚を使ってくれました」

　◆松岡騎手（マイネルエスパス５着）　「スタートでぶつけられて少しエキサイトした。２、３番手は予定どおりだったけど、最後は脚を使えなかったね」

★１９日函館１１Ｒ「函館２歳Ｓ」の結果はこちら

アクティブミノル　父スタチューオブリバティ、母ピエナアマゾン、母の父アグネスタキオン。黒鹿毛の牡２歳。栗東・北出成人厩舎所属。北海道新ひだか町・フジワラフアームの生産馬で、馬主は吉岡實氏。戦績２戦２勝。獲得賞金３７５７万４０００円。重賞初勝利。北出成人調教師、藤岡康太騎手ともに函館２歳Ｓは初勝利。

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