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3歳限定のダート重賞、レパードS(4日、新潟、GIII、ダ1800メートル)の追い切りが1日、東西トレセンで行われた。4戦2勝で前走の小金井特別を1着同着のリキサンステルスが、美浦坂路でハードに追われて4ハロン50秒9の一番時計をマーク。体調の良さを見せつけた。
底を見せていないリキサンステルスが、美浦坂路で変則3頭併せ“2段駆け”の意欲的なデモンストレーションを敢行した。
序盤はクルトメッシュ(牡3、未勝利)の内に馬体を併せて進み、あっさり突き放す。後半は5馬身ほど前を行くアケビ(牝3、未勝利)に目標を切り替え、外から手応え優勢で併入。クルトメッシュには3馬身先着した。4ハロン50秒9は一番時計で1ハロン12秒4も優秀だ。僚馬2頭の協力を得て、目標の一戦に向けしっかりと負荷をかけてきた。
「競馬の週なので、しまい気合をつけておきました。まだ緩いところはありますが、まずまずの動き。ここでいい勝負になれば、先々が楽しみ。いい馬だ」と、手綱を取った藤原調教助手の感触は上々で、好調は間違いない。
春はソエに悩まされ、現在は「まだトモ(後肢)が頼りない状態」と奥平調教師。完成途上の状態で4戦2勝の戦績を残してきた。特に1着同着だった前走の小金井特別は、入厩してわずか11日での実戦。短い調整期間で古馬との初対決を制した。直線では前が詰まり苦戦を強いられたが、馬群に怯まない根性を見せてグイグイと間を割って出た。
「前走は本来なら2着かな、3着かなというところ。あの同着は価値がある」とトレーナー。武器である操縦性の良さと、抜群の勝負根性をもってすれば、相手強化にも臆することはない。「(晴れても雨でも)馬場は問題ないし、折り合いもつく。しまいは確実に伸びてくる」。奥平調教師は自信を持って臨む。関東の秘密兵器が重賞制覇に照準をぴたりと合わせた。 (芳賀英敏)
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