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日本時間8日に行われた米国の第142回ケンタッキーダービーを取材した。ナイキストが勝ったレースはもちろん、16万を超える大観衆が本馬場入場の際に声をそろえるマイオールドケンタッキーホームの合唱は感動的で、深紅のバラが飾られた場内は華やぎに満ちていた。
欧州に目を移せば、6月4日にエプソム競馬場で第237回英国ダービーが行われる。今年はエリザベス女王が4月21日に90歳を迎えたことを祝す記念開催として施行される予定で、女王自身も慣例を破り、1952年の即位以来初めて優勝馬の関係者にトロフィーを授与する。熱戦が大いに期待されている。
ラニで2度目のケンタッキーダービー騎乗を果たした武豊騎手は「日本ダービーも十分な歴史を重ねてきていますし、レースの重みがあります」と前置きしたうえで、「それでもイベントとしてもっと盛り上げることができると思います」と話していた。
「ケンタッキーダービーはアメリカの5大スポーツの1つとして数えられているそうです。日本もダービーデーはもっとスペシャル感を出していいと思う。例えば、ほんの一例ですが重賞やオープンクラスのレースを1Rから行うなどしても面白いかもしれませんよね。『今年は誰と行こう?』『チケットどうしよう?』と、日本ダービーは街中でそんな会話が聞こえるようなレースになってほしい」
日本ダービーが競馬の祭典としてさらに成熟していくことを期待したい。 (在仏競馬記者)