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第55回阪急杯(27日、阪神11R、GIII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・内1400メートル、1着本賞金4000万円 =出走16頭)吉田豊騎乗、4番人気のサンカルロが差し切りVを決め、重賞2勝目をマーク。高松宮記念(3月27日、阪神、GI、芝1200メートル)に向けて、手応えをつかんだ。1番人気のガルボは2着だった。
終わってみれば力が違っていた。サンカルロがメンバー最速タイの上がり3ハロン34秒7の末脚で一蹴。GI制覇に王手をかけた。
「やっとこの馬の強さを出せるレースができました。最後の反応がすごく良かったです」
09年のニュージーランドT以来となる重賞Vに吉田豊騎手の笑顔が弾ける。中団から追走し、4コーナー手前で外へ。直線でタメたパワーを解放すると一気に馬群を飲み込んだ。大きな舞台を経験してきた底力は一枚上だった。週初めの登録段階では出走順位は28番目だったが、回避馬が続出。強運も味方につけた。
中京競馬場が工事中のため、高松宮記念は今回と同じ阪神で開催。距離は200メートル短くなるが、「いい感じでいける。1200メートルの方が(ラストは)切れるから」と吉田豊騎手は好勝負を意識。再度の末脚爆発で、悲願のビッグタイトルをつかみに行く。 (宇恵英志)
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