偉大な名ジャンパーの妹が名手を背に来月の札幌でデビューする。Ｊ・ＧⅠを９勝したオジュウチョウサン（父ステイゴールド）の半妹スターチョウサン（美浦・小島茂之厩舎、牝２歳、父ブリックスアンドモルタル、母シャドウシルエット）が、８月１３日札幌の新馬戦（芝１８００メートル）で、武豊騎手（５４）＝栗・フリー＝とのコンビで出走することが決まった。２５日、管理する小島調教師が明らかにした。

６月３０日に函館競馬場でゲート試験に合格。その後も函館に在厩して順調に調整を続けている。自ら調教に騎乗している小島調教師は「気性的に（我を）正直に出してくるところはあるけど、悪気がある感じではない。運動能力はあるし、背中の感じはいい。これから速いスピードになったときにどうかですね。オジュウチョウサンもスタミナ系だったので」と感触を伝える。

先週末で馬体重は４８６キロ。牝馬ながら雄大な馬格を誇り、「みんなが男馬だと思うくらい」と評価する。１９日には函館Ｗコースで５ハロン７０秒１－１２秒７をマーク。デビューに向けて、これから徐々に調教のピッチを上げていく。トレーナーは「環境の変化に敏感なタイプなので、できれば早めに札幌に入ってジョッキーに乗ってもらいたいですね」と見通しを口にする。

障害界の絶対王者として君臨した兄オジュウチョウサンは、武豊騎手とのコンビで平地も２勝。２０１８年の有馬記念にも参戦（９着）して、二刀流ホースとして年末のグランプリを大いに盛り上げた。その妹と名手のタッグは大きな注目を集めそうだ。

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