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【ロンドン17日=沢田康文】英国王室が主催するロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズS(アスコット、英GI、芝2000メートル、出走9頭)に出走した昨秋の天皇賞馬スピルバーグ(美・藤沢和、牡6)は、6着に敗れた。勝ったのはアイルランドのフリーイーグル(牡4)。2、3番手から早めに先頭に立って押し切った。タイム2分5秒07(良)。
昨秋の天皇賞を制した自慢の末脚は、ロイヤルアスコットの舞台で不発に終わった。日本から遠征したスピルバーグは6着。世界の厚い壁に跳ね返された。
日本のレースと同様に道中は後方から。初コンビのスミヨン騎手との息は合い、6、7番手の外めをスムーズに追走する。しかし、直線で追い出されてもジワジワとしか伸びず。最後は内にモタれるシーンもあった。
スミヨン騎手は「道中でもう少しハミをとってくれれば。コースの起伏は問題なかった。ただ、馬場が硬くて最後はアクションが伸びずに、小さい走りになってしまった」と振り返った。
藤沢和調教師は「スタートはいつもより出ているし、道中はいい感じに見えたが、直線で少し内に行きたがっていたのは気になった。もう少し頑張ってほしかったが、また挑戦したい。秋は東京で頑張ってもらう」と残念そうに話した。
来週半ばにも帰国し、秋は毎日王冠、天皇賞・秋、ジャパンCを目標に調整される。