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【山崎エリカのダートグレード攻略】~関東オークス2023~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~関東オークス2023~ | コラム | ウマニティ

 関東オークスは南関東3歳牝馬路線の三冠目であり、3歳牝馬限定の唯一のダートグレードとなる。地方馬は2012年のアスカリーブルまで遡らないと優勝していないが、2着5回、3着5回と活躍が目立つ。これは地方競馬が牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を目的として、2010年よりグランダムジャパン(対象レースの競走成績に応じてポイントを付与し、上位3頭の地方馬はボーナスがもらえる)を開催するなど、牝馬の番組が充実していることが影響している。

 現在のグランダムジャパンの3歳シーズン対象レースは、最終戦の関東オークスを除くと、桜花賞(浦和)、若草賞(名古屋)、ル・プランタン賞(佐賀)、東海クイーンカップ(名古屋)、留守杯日高賞(水沢)、東京プリンセス賞(大井)、のじぎく賞(園田)の計7レース。地区にもよるが、成長合戦の3歳戦らしく、後半戦になるにつれてレベルが高くなる傾向がある。実際に関東オークスで連対した地方馬の5頭中4頭が、後半戦の東京プリンセス賞で3着以内か、のじぎく賞の勝ちの実績馬だ。

 特に東京プリンセス賞の上位馬は有力で、2018年の2着馬ゴールドパテック、2020年の2着馬アクアリーブル、2021年の2着馬ケラススヴィアが前記に該当。このレースで3着だった2016年のステップオブダンス、2019年のトーセンガーネット、2022年のスピーディキックも前記の該当馬だ。また2012年の優勝馬アスカリーブルも、当時の3着馬シラヤマヒメも前記に該当していた。

 東京プリンセス賞組は3着以内ばかりではなく、4着以下でも通用している年もあるが、それらは3着までが精一杯。あくまでも連対馬を狙うのであれば、東京プリンセス賞3着以内までが好ましい。

 さらに南関東の桜花賞と東京プリンセス賞を連覇した馬に限れば、過去10年の関東オークスでの成績は【0・2・2・0】と複勝率100%を誇る。2着の該当馬は、2020年のアクアリーブル、2021年のケラススヴィア。3着の該当馬は、2019年のトーセンガーネット、2022年のスピーディキック。遡れば2006年に桜花賞と東京プリンセス賞を連覇したチャームアスリープも、関東オークスを制している。つまり、桜花賞と東京プリンセス賞を連覇した馬は、中央馬が相手でも十分通用するということだ。

 また、地方馬でありながらグランダムジャパンの3歳シーズンの対象レースには出走していなかったにもかかわらず、過去10年で唯一、関東オークスで連対した2016年のミスミランダ―(7番人気)は、前々走が前年12月末の東京2歳優駿牝馬出走で、このレースが休養明け2戦目だった。2010年の2着馬ハーミア(4番人気)も前年9月から休養し、4月に復帰してこのレースが休養明け4戦目だったことから、穴馬は同年の1~3月に不出走かつ、4月以降に出走している馬。

 対して関東オークスで有力な中央馬はというと、一番は中央のダ1700m以上のオープンで5着以内の実績がある馬だ。それらの過去10年のこのレースでの成績は【5・1・0・0】。1着の該当馬は2013年のアムールブリエ、2019年のラインカリーナ、2020年のレーヌブランシュ、2021年のウェルドーン。2着の該当馬は2019年のマドラスチェック、遡れば2009年のこのレースの覇者ラヴェリータも、前記に該当している。

 次点で有力なのは、前走で中央のオープンに出走していた、ダ1400m以上で2勝以上の馬も活躍を見せている。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【5・3・0・0】。1着の該当馬は、2015年のホワイトフーガ、2017年のクイーンマンボ、2019年のラインカリーナ、2020年のレースブランシュ、2022年のウェルドーン。2着の該当馬は、2014年のアムールブリエ、2015年のポムフィリア、2019年のマドラスチェック。遡れば2012年の2着馬サトノジョリーも前記に該当している。これらも合わせて注意したい。

 さらに前走の兵庫チャンピオンシップで3着以内の馬も有力。それらの過去10年の成績は、【2・1・1・0】。1着の該当馬は2014年のエスメラルディーナ、2017年のクイーンマンボ。2着の該当馬は、2015年のポムフィリア、3着の該当馬は、2021年のランスオブアース。遡れば2006年のグレイスティアラも2着に好走しており、第1回兵庫チャンピオンシップまで遡っても、兵庫チャンピオンシップで3着以内の馬は、このレースで連対率100%を誇る。

 その他近2走ともダートの3歳2勝クラスで3着以内だった上がり馬も有力。このタイプは出走回数が少ないが、【1・1・0・0】と堅実な走りと見せている。1着の該当馬はクランブリッジ、2着の該当馬はアンジュデジールだ。

 そして最後に有益なデータを! 関東オークスが行われる週は雨が降ることが多く、馬場が軽いことが多い。その上、出走馬の中央のオークス出走馬以外は前走から距離延長、ダートでは初めての長距離戦となるために、各馬がたっぷりと息を入れて追走する。このため過去10年の平均1100m通過タイムが71秒24と遅く、前が有利の傾向となっている。実際にこのレースで3角先頭馬だった馬の過去10年の成績は【5・2・2・1】と、複勝率は90%だ。

 1着の該当馬は、2013年のアムールポエジー、2014年のエスメラルディーナ、2015年のホワイトフーガ、2017年のクイーンマンボ、2019年のラインカリーナ。2着の該当馬は、2021年のケラススヴィア、2022年のラブパイロー。3着の該当馬は、2016年のアルセナーレ、2018年のクレイジーアクセル。何が逃げるのか予想するのが難しいとはいえ、逃げると推測される馬は要注意だ。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前走で中央のダ1700m以上のオープンに出走し、5着以内だった馬。
 ・前走で中央のオープンに出走していた、ダ1400m以上で2勝以上馬。
 ・前走の兵庫チャンピオンシップで3着以内の馬。
 ・近2走ともダートの3歳2勝クラスで3着以内だった上がり馬。
 ・南関東の桜花賞、東京プリンセス賞を連覇した馬。

 ●穴馬候補
 ・東京プリンセス賞で3着以内の馬。
 ・のじぎく賞の勝ち馬。
 ・同年の1~3月に不出走かつ、4月以降に出走している馬。

 ●要注意
 ・今回で逃げる馬。

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