昨年８着のナカヤマナイトに注目だ。１年たって心身ともにグンと成長。前走から中２週でも、疲労残りの心配はない。今週は阪神競馬場がある兵庫県宝塚市に雨の予報が出ており、レース当日はソフトな馬場となる可能性が高い。昨年９月に宝塚記念と同じ芝２２００メートルで、重馬場の中山を舞台に行われた産経賞オールカマーを快勝した道悪巧者が、３強に待ったをかける。

　関東の騎士が、たくましくなってサマーグランプリへ戻ってきた。ナカヤマナイトが虎視眈々と戴冠を狙っている。

　「背中や腰がパンとして馬に実が入りました。去年より力を付けています。相手は強いですが、やってみないと」

　調教パートナーの三浦調教助手が笑顔を見せる。全休日明けの１８日は美浦・南のＡ（ダート）コースで調整。馬場入りの際も堂々としており、栗毛の好馬体から状態の良さが伝わってくる。

　前走の安田記念では約２年半ぶりにマイル戦に出走。後方から差し脚を伸ばしたが、１２着に敗れた。「結果的に時計が速すぎた」と二ノ宮調教師。今度は得意の中距離。本格化した今なら、中２週のＧＩ連戦も心配いらない。

　「疲れが回復するのは早かったですし、フットワークもすごくいい。乗っていてもデキのよさを感じます」と三浦助手は状態に太鼓判。昨年の宝塚記念（８着）で４７２キロだった馬体重が前走で４８８キロとビルドアップされているのも頼もしい。

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