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▼6月2日(土)阪神11R 農林水産省賞典 鳴尾記念
【阪神芝2000m、かつ古馬(3歳以上、4歳以上)のJRA重賞における、枠番別成績(2007年以降)】
●1~4枠 [4-4-8-65](連対率9.9%)
●5~8枠 [12-12-8-86](連対率20.3%)
→阪神芝2000m、かつ古馬(3歳以上、4歳以上)のJRA重賞は基本的に外枠有利。今回は少頭数になりそうですが、むしろ少頭数のレースほど外枠有利の傾向は強まる印象でした。
▼6月3日(日)東京11R 農林水産省賞典 安田記念
【日本調教馬の、東京芝のJRA重賞における連対経験の有無別成績(2002年以降)】
●あり [8-8-4-63](連対率19.3%)
●なし [1-1-4-67](連対率2.7%)
→3連単で33万5600円の高額配当が飛び出した昨年も、1~3着馬はすべて東京芝のJRA重賞に実績のあった馬。今年もまずは各馬のコース適性に注目するべきでしょう。もっとも、同年の東京新聞杯で3着以内だった馬は2005年以降[0-0-1-10](複勝率9.1%)。同じコースでもGⅠとGⅢの間には大きな溝があるようです。なお、2002年以降に3着以内となった外国調教馬は、いずれも前走がチャンピオンズマイル、かつその前走で3着以内に好走していた馬。グロリアスデイズ、ラッキーナインの2頭はいずれもこの条件を満たしています。
▼6月3日(日)東京12R ユニコーンステークス
【前走着順別成績(2002年以降)】
●2着以内 [9-8-7-50](複勝率32.4%)
●3着以下 [1-2-3-79](複勝率7.1%)
→前走好走馬が圧倒的に強いレース。前走が500万下だった馬を除けば2002年以降[8-7-6-13](複勝率61.8%)とさらに安定していました。特別登録を行った馬のうち、前走が500万下以外、かつその前走で2着以内に好走しているのはオースミイチバン、キングブレイク、レッドクラウディアの3頭だけです。
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、コピーライター、競馬評論家。的確でわかりやすいデータ分析に定評があり、現在は『JRAホームページ』内「今週の注目レース」で“データ分析”のコーナーを担当しているほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている。競走馬への一口出資やペーパーオーナーゲーム(POG)などにも造詣が深く、昨春からはWIN5研究の第一人者としても知られるようになった。近著に『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。