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第19回平安S(22日、京都11R、GIII、4歳上オープン、ダート1800メートル、1着本賞金3500万円=出走16頭)藤岡佑介騎手騎乗の10番人気ヒラボクキング(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)が快勝。勝ちタイムは1分48秒1(不良)。2着は1馬身半差で1番人気のエスポワールシチー。3着には6番人気のシルクシュナイダーが入った。
先頭でゴールを駆け抜けたのは10番人気の伏兵ヒラボクキングだった。1.3倍の人気を背負った09・10年の最優秀ダートホースはその1馬身半後ろにいた。
トウショウフリークがペースを作る淀みない流れのなかで4番手につけたエスポワールシチー。内に控えて脚をためながらコースを周回していく。“直線に向いたら豪脚で一気に前をかわしさる”そんな砂王の常勝競馬が崩れたのは直線半ばだった。
好位から先に抜け出したヒラボクキング。それを追いかけるエスポワールシチー。しかし、直線半ばに差しかかっても披露されるべき豪脚が見られない。鞍上の佐藤哲三騎手も必死で追うが反応が鈍い。そうしているうちにゴール板が迫ってくる。
ヒラボクキングとの差は徐々に詰まってくるものの精彩を欠いた伸びでは捕らえきれず。無情にもタイムリミットが訪れた。ライバルに向け反撃の狼煙をあげるべく臨んだレースだったが自身にとっても思わぬ敗戦となった。
勝ったヒラボクキングは父キングカメハメハ、母エンキャンタドゥ、母の父Rahyという血統。通算成績14戦6勝。重賞は初勝利。