２８日の東京５Ｒ２歳新馬（芝１６００メートル）は、吉田豊騎手騎乗の２番人気ファド（牝、美浦・矢野英一厩舎）が先行策から押し切って快勝。タイムは１分３６秒２（良）。

　二の脚を生かしてマウシムトウショウが先行策。外からファド、テンプルツリー、ビービーバーレルなどが好位に続く。１番人気のダノンキャップは中団のやや前につけていたが、早めに進出して４コーナーでは先頭に並びかけて直線へ。２番手からダノンキャップの仕掛けに合わせて進出していたファドが先頭に立つと、内でビービーバーレルが食い下がる。ダノンキャップは伸びを欠いて後退するが、ウインファビラスも接近してきた。しかし、ひと足早く先頭に立ったファドはしぶとく粘り、後続の追撃を寄せ付けない。結局そのまま押し切って初陣を飾った。１／２馬身差２着は９番人気のビービーバーレル。さらに１馬身１／２差の３着が３番人気のウインファビラスだった。

　ファドは、父ダイワメジャー、母イルネージュ、母の父トニービンという血統。

　吉田豊騎手は「できれば（前に）行かせないでほしいという指示がありましたが、外枠なので前に壁を作れませんでした。なんとか２番手で我慢させたけど、前向き過ぎるところが今後の課題ですね。折り合い面が上手になれば、切れる脚も使えると思います」と精神面の成長を課題に挙げていた。

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