正木　いよいよ、今年の年末のグランプリ。中央競馬はもう１日残っているけど、やっぱりここで決めないとな。まずはファン投票１位の馬からいこか。

　片岡　アーモンドアイは２番追い（午前７時４０分すぎ）やったけど濃霧で、姿が見えたのはゴール前の１００メートルだけ。Ｗコースの外ラチ近くで見ていたけど、蹄音が聞こえたと思ったら調教パートナーのノチェブランカ（３勝クラス）をアッという間に置き去りにして、馬なりで３馬身先着。発熱の影響はみじんも感じさせないし、何より牝馬の一頓挫明けなのに、調教が終わっても落ち着いてドッシリしているのに好感が持てるね。ところで関西の筆頭格の馬は？

　正木　えらい余裕やな。栗東は雨が降り続いた割に、ＣＷも坂路も平均的な時計が出ていた。ただ、坂路のサートゥルナーリアは絶品の仕上がりに映る。“３０点満点”の調教採点通り、馬なりで抜群の推進力を見せて坂路４ハロン５２秒１－１２秒１は、時計以上の迫力。中間のＣＷ追いも含めて調整過程の良さも光る。

　斉藤　調教で目を引いたのはＣＷ単走のヴェロックスです。先週は川田騎手が騎乗して、３頭併せで相手２頭をぶっちぎり。さらに驚いたのは、今週は先週以上に楽な感じながら、先週と同じラスト１ハロン１１秒５をマークしました。素晴らしいはじけ方でしたよ。

　正木　矢作調教師が「悔いのない仕上げ」と胸を張ったラストランのリスグラシューは、重めに感じた先週でも坂路で４ハロン５１秒６－１２秒３の好タイム。今週はさらに負荷をかけて、併せ馬で同５１秒３－１２秒３をパワフルに計時してクビ差先着。海外遠征帰りの牝馬でこれだけ熱い追い切りを見せられると、こっちまで熱くなった。アーモンドアイとの対決が楽しみになったわ。

　片岡　フィエールマンはＷコースでの併せ馬で２馬身先着。時計も５ハロン６５秒７で、文句なしや。アエロリットは坂路単走で４ハロン５３秒０－１２秒５。馬なりで動きも力強く、真っ白な馬体が躍るように弾んでいたのが印象的やったな。



★有馬記念の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら　調教タイムも掲載

この記事はいかがでしたか？

 (1)