編集部（以下、編）　東京競馬場の5週連続G1の第2戦、ヴィクトリアマイルが日曜日に行われます。

新良（以下、新）　根っからのマイラーだけでなく、中距離以上を主戦場にしているトップクラスの牝馬も出走してくるレースなので、馬券的には非常に面白いですよね。

編　今年はナミュールとマスクトディーヴァに人気が集まりそうですが、それ以外のメンバーも持ち味が多彩で、予想のしがいがありそうです。

新　ヒモ荒れの多いレースですしね。果たして、人気馬があっさりワンツーを決めるかどうか。私は、ちょっと捻って攻めてみたいと思っていますよ。


編　いいですね。攻撃的にいきましょう！

新　3連単2,000万馬券となった2015年は、上位3着がすべて乗り替わりでした。その再現に期待します（笑）。

編　ということは、超人気薄を狙うと……。

新　超、ではありませんが、確実に人気薄です。馬券に絡めば好配当間違いなし。

編　それは楽しみです。結論をお聞かせいただけますか？

新　岩田望来騎手から池添謙一騎手に乗り替わる⑦ハーパーを狙います。

編　またしぶいところを狙ってきましたね。近走内容はやや冴えませんが、G1好走歴は何度もありますし、能力が高い馬であることは確かです。色気を持ちたくなる気もわかります。

新　大敗している近2走は牡馬相手ですし、コースもこの馬向きではなかったと評価しています。


編　つまり、いずれもはっきりとした敗因があり、牝馬限定戦で得意コースに変わるのなら、能力的に巻き返してもおかしくないと。

新　一変があっても不思議はないでしょうね。この馬の戦績を振り返ると、東京や京都外回りなどの大箱コースに良績が集中しています。おそらく、小回り、内回りは苦手なのでしょう。

編　なるほど。東京コースでは崩れたことがないですし、何より同じ舞台のクイーンＣを勝っています。条件が好転することは間違いなさそうですね。

新　友道康夫調教師の管理馬という点も忘れてはいけません。友道厩舎といえば府中。当然、陣営も好勝負を視野に入れているでしょう。

編　そして、鞍上は代打で数々の大仕事をやってのけてきた池添騎手！

新　そうなんです。G1でテン乗りの池添騎手はとにかく怖い。一発の魅力にあふれた騎手ですよね。

編　東京芝マイルG1でも、何度も印象に残るレースの主役になってきました。

新　テン乗りではありませんが、2020年安田記念のグランアレグリア、2022年安田記念のソングラインでの勝利は記憶に新しいところでしょう。本人もこのコースにいい印象を持っているはずです。


編　数字的にも優秀なのでしょうか？

新　2021年以降のコース勝率は21.4%と申し分ありません。ルメール騎手、川田将雅騎手、モレイラ騎手に次ぐハイアベレージです。「コース巧者」の一員に加えないと、本人に怒られてしまうでしょう（笑）。

編　人馬ともに、この舞台は大歓迎というわけですね。

新　冒頭でも触れましたが、人気馬同士ですんなり決まりづらいレースなので、今年は2強に割って入る可能性の高い馬を予想することが、的中の鍵を握ることになると思います。

編　それがハーパーというわけですね。

新　はい。大一番で強い池添騎手の真骨頂を見せてもらいましょう。


★その他の注目乗り替わり★
京都10R　⑩チュウワノキセキ（幸英明→坂井瑠星）
京都11R　④サンライズアムール（池添謙一→坂井瑠星）
新潟12R　⑩ディージェーサン（津村明秀→小林勝太）

この記事はいかがでしたか？

 (4)