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阪神JFの出走馬が8日、確定した。俺のチェックポイント4日目は、大阪サンスポの増本隆一朗記者がファンタジーS2着ブトンドールに注目。1200メートルで全2勝を挙げているが、初の1600メートルに対応できるかを探った。
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フルゲート18頭で多彩なメンバーがそろったが、注目したのはブトンドール。全2勝を1200メートルで挙げており、初のマイルをこなせるかがチェックポイントだ。鮫島駿騎手に「距離に対応できますか?」と直球をぶつけてみた。
「前走は本番である次(阪神JF)に向けて、意図的に控える競馬をしました。それをしたことが間違いなく今回に生きると思います。操縦性がいいので(距離は)こなしてくれるはずです」
26歳の頼もしい言葉が胸に響いた。秋初戦のファンタジーSは初の1400メートル戦。「若干体に余裕がある感じ」(池添学調教師)と先を見据えた仕上げながら、中団後方でじっくりとためると、直線ではメンバー最速の上がり3ハロン34秒2の末脚で2着に好走した。鞍上は「入厩したときからずっと携わっていますが、一戦ごとに力をつけていますね」と目を細める。
7日の最終追い切りで、距離克服のためのメニューを取り入れた。池添学調教師は「距離が1ハロン延びるので、前半はあえてゆっくり走らせて、そのぶんしまいをしっかり伸ばしました」と意図を説明。実戦を意識して、序盤は折り合いを重視しスタミナを温存。ラスト1ハロン11秒5は、この日最速と超抜の伸びを披露した。指揮官は「しっかり動けており、いい状態で臨めると思います」と力を込める。
また、母の父スウィフトカレントは天皇賞・秋2着、祖母の父ジェネラスは英愛ダービー、〝キングジョージ〟を勝っており、中長距離で活躍している。血統的にも距離をこなせる下地はある。取材の感触も超良好で、本命候補に急浮上した。(増本隆一朗)