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7月24日の小倉11Rで行われた第70回中京記念(3歳以上オープン、ハンデ、GⅢ、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=4100万円)は、西村淳也騎手の6番人気ベレヌス(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)が勝利。ゲートを出ると迷わずハナに立ち、1000メートル通過1分を切るペースで逃げると、直線では最内で粘りに粘って後続の追撃を振り切り重賞初制覇を果たした。サマーマイルシリーズ第2戦を制し、西村騎手は2021年3月の金鯱賞(ギベオン)以来の重賞2勝目を挙げた。タイムは1分45秒9(良)。
半馬身差の2着には直線で猛烈に追い込んだカテドラル(10番人気)、さらにハナ差遅れた3着に1番人気のファルコニアが入った。なお、重賞2度目の騎乗となった今村聖奈騎手のカデナは最後方から大外を回って追い上げ6着に入った。
◆西村淳騎手(1着 ベレヌス)「良かったです。いつも通りいいスタートを決めてくれて、楽にハナを切ることができました。ずっといい手応えで、これなら、と思っていました。コンビを組んでいいときも悪いときもありましたが、乗せていただけることに感謝したいです。(自身重賞2勝目について)もっともっと勝ちたいです。きょうの馬場傾向をみても、前が止まらない感じがありましたし、作戦通りでした。(同舞台の8Rも逃げ切ったことについて)勝たせてもらったときも前が止まらない感じで、そういうイメージがありました。レースを使うたびに成長してくれて、折り合うようにもなっています。厩舎スタッフの方や牧場関係者に感謝したいです。終始、手応えも良く、3、4コーナーでも手応えが良くて直線の伸びも良かったです。(自身は)今開催は2、3着が多く苦しい小倉開催になりましたが、こうやって勝てて良かったです」
◆杉山晴調教師(同)「1コーナーの入りまでで自分の形に持っていけたのが大きかったですね。ジョッキーがこの馬のペースの上げ方を熟知してくれていて、うまいと思いました。後ろを待ちすぎるとのまれてしまうので、これで負けたら仕方がないという乗り方をしてくれました。1600メートルで出たなりでハナに立っていたように、初速に磨きがかかっていたので、1800メートルなら勝手にハナに立てると思っていましたが、枠(❼枠⑭番)が外過ぎたので。もう2つ3つ内枠ならとも思いましたが、二の脚は速いものがありますね。去年までは使った後の反動とか、状態の上下が激しかったんですが、去年の秋ぐらいから高いレベルで状態が安定するようになって、担当もそうですが、牧場のスタッフが手をかけてくれて感謝しています。1800メートルの小回りというのは一番合うと思って、ここを待っていました」
中京記念を勝ったベレヌスは、父タートルボウル、母カフヴァール、母の父デュランダルという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)キャロットファーム。通算成績は21戦5勝。重賞は初制覇。中京記念は杉山晴紀調教師、西村淳也騎手ともに初勝利。