競馬ニュース > 記事
今週末はパリ北東40キロにあるシャンティイ競馬場でフランス版オークスのディアヌ賞が行われる。過去の優勝馬にはザルカヴァやトレヴなど多くの名牝がいて、秋の凱旋門賞にもつながる重要な一戦だ。
フランスではディアヌ賞は凱旋門賞に次ぐ人気のある競走で、例年仏ダービーのおよそ5倍となる約3万人の来場者が集まる。今年は武豊騎手がドイツから移籍した2戦2勝のアマレナ(仏=小林智厩舎)、C・ルメール騎手が前哨戦の一つであるペネロープ賞を勝ったカルティエム(仏=J=C・ルジェ厩舎)で参戦を予定している。
すでに現地入りしている武豊騎手は12日、シャンティイ調教場でアマレナの最終追い切りに騎乗した。ファブリス・ヴェロン騎手が騎乗したジェニアルを含む合計5頭での芝コースの集団調教でハツラツと動き最先着。「初コンタクトでしたが、従順で乗りやすい馬ですし、素質の高さを感じました。コンディションもよさそうで、日曜日のレースが楽しみです」と話した。
1番人気が予想されるのはアガ・カーン殿下が所有する3戦無敗のシヤラフィナ(仏=A・ドゥロワイエデュプレ)。牝馬クラシック初戦の仏1000ギニーは追い切りの動きが今ひとつということで回避したが5月26日のサンタラリ賞でGI初制覇を飾った。その他にも吉田照哉氏が購入した仏1000ギニー2着馬コム(仏=J=C・ルジェ厩舎)など注目馬が多く、熱戦が期待される。 (在仏競馬記者)