東京・六本木で９日、ＤＭＭ．ｃｏｍ証券の記者発表会が行われ、「ＤＭＭバヌーシー　トークセッション」にはタレント、ビートたけし（７１）が登場。自ら命名した皐月賞の有力候補でＤＭＭドリームクラブ所属のキタノコマンドールについて、「将来は凱旋門賞に行って、われわれが凱旋します」と夢のプランをぶち上げた。

　「確定　コマンドール１着ぶっちぎり！！」とボードに予想を披露したたけしは、独立騒動が収束に向かっていることもあり終始、絶口調。

　「皐月賞ではいきなり先頭でぶっちぎって、もう１回、回って（他の馬を）抜いてしまおう。勝負というのは１着になるしかない。２着じゃ駄目なんだ、蓮舫！」と会場を盛り上げ、「皐月賞は（キタノ）コマンドールの第１弾。ＧＩをいっぱい勝ってもらって、最後は凱旋門賞でわれわれが凱旋します」と高らかに宣言した。

　“世界のキタノ”ならではの挑戦プランに「凱旋門賞制覇は私の夢。たけしさんや会員さんと夢を共有したい」と同席した池江調教師も賛同。その足がかりとなる皐月賞に向けても「体質も徐々に強くなって、歩様もすみれＳ（１着）の前より硬さもない。本番に強いタイプだし、いい感じで来ています」と手応えを明かした。

　トークショーには皐月賞で手綱を取る新パートナーのＭ・デムーロ騎手も出席。「たけしさんは世界の有名人。すごく緊張した」と顔を紅潮させながらも「素晴らしい馬。勝ち方がすごくいい。たけしさんが言ったことだけど、ウイニングランでもう一周、回りたいね」と、自身５度目の皐月賞Ｖへ力強く抱負を語った。同騎手は１１日の追い切りに騎乗する予定だ。

　もともとコマンドールの名は、たけし自身が受章したフランスの芸術文化勲章の最高章に由来するもの。新馬勝ちの直後にも「ゆくゆくは凱旋門賞に行く馬に成長してほしい」とフランス遠征への希望を口にしていた。その夢舞台に向かうためにも、皐月賞、そしてダービーで好結果が求められる。いざ、フランスへ－。混戦クラシックを制して、キタノコマンドールが話題性と実力を兼備していることを証明する。（内海裕介）

★皐月賞の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら　調教タイムも掲載

★新装ロンシャン

　凱旋門賞（１０月７日、ＧＩ、芝２４００メートル）の舞台となるパリロンシャン競馬場が８日、改修工事を終えて新装オープン。初日のＧＩＩＩヴァントー賞（３歳牝、芝１８００メートル）は、Ｍ・デムーロ騎手の弟であるＣ・デムーロ騎乗のバーカーが優勝した。一昨年、昨年はシャンティイ競馬場で行われた大一番が、今年は３年ぶりに本来のコースに帰ってくる。

この記事はいかがでしたか？

 (16)