今週の小倉日曜メーンは、サマースプリントシリーズ（全６戦）の第４戦・北九州記念。２００７年には３連単１００万円超の高配当も出た荒れるハンデ重賞だ。注目は５４キロのマイネルエテルネル。４勝すべてを夏競馬で挙げている“夏男”が、重賞初制覇を飾った小倉で躍動する。

　マイネルエテルネルが、３年前の夏に小倉２歳Ｓを制した思い出の地で重賞２勝目を目指す。

　「２歳Ｓを勝った地で完全復活を、と思っています。小倉は新馬も勝っているし、一番走る時季ですからね」

　１８日朝の栗東トレセン。西園調教師は、管理馬が坂路をキビキビした脚さばきで登坂（４ハロン６３秒０－１４秒９）する姿を頼もしげに見詰めた。

　全４勝を夏の小倉（２勝）と福島（２勝）でマークしている“夏男”。距離もすべて１２００メートルだ。「季節に加えて、小回り１２００メートルはベスト」。トレーナーは笑みを浮かべる。

　２０１２年、新馬－小倉２歳Ｓを連勝。華々しい船出を飾った。勝ち星は１３年のバーデンバーデンＣから遠ざかっていたが、前走のテレビユー福島賞（１６００万下）で２年ぶりＶ。復活をアピールした。

　「前走はいい勝ち方をしてくれた。５７キロを背負い、強引に（逃げ馬に並びかけるように）行っても、差し返して勝ったからね」。前走後は予定通り、放牧に出てリフレッシュ。ここを目標に調整を進めてきた。トレーナーは「先週もしっかりやって、いい状態できている」と太鼓判を押す。

　最近６年間の勝ち馬は８、５、８、８、６、８番人気と荒れる重賞で知られる。「人気もないし、ハンデ５４キロもおいしい。好位から競馬ができるのもいい」と目を輝かせる。季節、距離、コースが味方する上、前走で５走ぶりにコンビを組んだ関東の柴田大騎手とは７戦２勝、２着１回と好相性。真夏の小倉の電撃戦で、マイネルエテルネルが再び輝く。　（森本昭夫）

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