出世レースとして注目される新潟２歳Ｓの追い切りが２７日、東西トレセンで行われた。美浦では、ミュゼスルタンが芝コースで絶好の動きを披露し、アヴニールマルシェは坂路でオープンの古馬と併入。栗東の坂路で僚馬を突き放したナヴィオンを含め、３頭はいずれもサンケイスポーツ調教評価で最高の『Ｓ』を獲得した。

　ミュゼスルタンが、美浦芝コースでの追い切りでキレのある動きを披露し、タイトル獲得をアピールした。

　芝コースでクリスクリングル（障害ＯＰ）を２馬身追走した。前半は１４秒８、１３秒６と少し速いペースだったが、折り合いはスムーズ。直線では内から大きなストライドで伸びて、５ハロン６６秒２－１２秒０を馬なりでマークして併入に持ち込んだ。

　手綱を取った柴田善騎手は「少し時計は速くなったが、力まずリラックスして走れていた。変わりなく順調にきている」と好感触を伝える。

　８月１０日の新潟新馬戦（芝１６００メートル）でケタ違いの強さを披露した。道中は馬群で我慢。直線に向くと内から抜群の手応えで抜け出し、外から追い詰めようとした２着ソールインパイクトを完封した。上がり３ハロン３３秒２はメンバー最速。柴田善騎手は潜在能力の高さを絶賛する。

　「加速していくときの感じがすごくいい。前走でもギアチェンジしたのはちょこっとだけ。器用に体も使えるし、他馬とは違うモノを持っているからワクワクするよね。上手に育てばかなりのモノになると思うよ」

この記事はいかがでしたか？

 (0)