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ユニコーンSの追い切りが15日、東西トレセンで行われた。栗東では交流GII兵庫CS2着のゴールドドリームがCWコースで力強いフットワークを繰り出し、併せ馬で悠々と2馬身先着。重賞初勝利に向け、好気配をアピールした。美浦では青竜Sを勝ったグレンツェントがWコースで集中した走りを披露した。なお、ストロングバローズは16日に追い切る予定。
豪快に伸びて余裕の先着を果たした。ゴールドドリームが、朝一番のCWコースでパワフルな走りを披露。動きを見届けた平田調教師は、納得の表情でうなずいた。
「しっかりやろうと思ってCWでやったけど、疲れは残したくなかった。併せ馬でサッとやっって、時計もちょうどよかった。いい追い切りだった」
坂路で仕上げた過去4戦とは異なり、今回はトラックで負荷をかけた。サンライズミライ(3歳未勝利)を追走する形でスタート。重い馬場を苦にすることなく、跳びの大きなフットワークでスピードに乗っていく。4コーナー手前で外から並びかけると、軽く促されただけでさらに加速だ。馬なりで6ハロン81秒7、3ハロン38秒8-12秒6をマークし、余力十分に2馬身先着。調整役の堀部助手は「イメージ通りでいい動きだった」と力強くうなずいた。
前走の交流GII兵庫CSで2着に敗れ、デビュー4戦目で初黒星。7馬身差の完敗だったが、指揮官は「ゲートで後手に回り、外々を回らされた。勝ち馬は強かったけれど、3着は(3馬身半差)離しているから」と悲観していない。この中間は攻め馬を強化し、1週前追い切りで坂路4ハロン51秒5の自己最速タイムをマーク。敗戦を糧にパワーアップした印象だ。
また、跳びの大きな馬だけに、府中マイルへの舞台替わりも歓迎材料。同舞台で行われた2走前のヒヤシンスSでは、後に伏竜Sを勝って今回も強敵になるストロングバローズ(2着)、米3冠戦に挑んだラニ(5着)を退けている。平田師は「広いコースの方がいい。使うたびに落ち着きが出て、状態はいつもいい」と意欲を見せる。
トレーナーは「いい形でジャパンダートダービー(7月13日、大井、交流GI、ダ2000メートル)に行きたい」と先のGIも見据える 反撃態勢を整えたゴールドドリームが、ここで重賞初勝利を決め、再び連勝街道へと向かう。(川端亮平)
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