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GIII「みやこS」(ダ1800メートル)の追い切りが31日、東西トレセンで行われた。栗東では、交流GIを含め4連勝中の3歳馬ハタノヴァンクールが坂路で併せ馬。1馬身先着し、万全の態勢をアピールした。一方、迎え撃つ古馬の代表格で5連勝中のローマンレジェンドは、CWコースで好時計をマーク。こちらも絶好調だ。
ダート5戦無敗の実績はダテではない。強い3歳世代のハタノヴァンクールが、柔らかな秋の日がさす坂路で豪快な動きを披露。初の古馬挑戦へ向けて態勢を整えた。昆調教師に満足感が漂う。
「目イチとはいかないが、先週までで仕上がっていたので調整程度。動きはよかったよ。ここまで何も問題がないのが、一番いいね」
坂路でアメージングムーン(2歳オープン)と併せ馬。ラスト1ハロン付近で西谷騎手(本番は四位騎手)のゴーサインに鋭く反応した。闘争心をムキ出しにしながらグイッと伸びてパートナーを引き離し、4ハロン54秒2-12秒8。1馬身先着だ。
昆師は「予定通り。古馬との力関係はやってみないと分からないけど、ウチのは春先に『この馬は強い』と言われてきた相手を全部負かしてきているからね」と能力の高さに舌を巻く。
7月に行われた前走の交流GIジャパンダートダービーを快勝後、ファンタストクラブ(北海道)へ放牧。9月中旬に帰厩して約1カ月半、順調に乗り込まれてきた。
デビューからコンビを組む四位騎手も「仕上がりはいいみたいだね。JCダートを狙っている馬だから当然、そこに向けてぶざまなレースをしてほしくない」と感触の良さを強調する。
昆師は「毎週、速いところをやっていながら体重が増えているところに成長を感じる」と指摘。「ダートで負けていない馬なので、どういう形で負けるのかイメージできない。夢を持っている馬だから」とあくまで強気だ。夢イコール世界制覇へ向け強豪古馬を蹴散らし、連勝を「5」に伸ばす。 (小林政史)
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