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14番人気の愛馬テンハッピーローズの激走に天白泰司オーナー(75)は信じられない思いでいっぱいだった。「(勢いよく先頭に立った愛馬に)自分の馬かと疑ったよ。(認識するのに)少し時間がかかった。いや、驚きました」と興奮冷めやらぬ様子。それもそのはず。世代1、2頭の所有と少ないとはいえ、馬主になって30年あまり。2度目のGⅠ挑戦は、初めての重賞制覇だった。「状態は絶好と聞いていましたが、まさか。プレッシャーなしで臨んだのが良かったのかもしれません」と、無欲の挑戦が大金星を呼び込んだ。
大番狂わせに、社台ファームの吉田照哉代表(76)も驚きの表情を隠せない。「リステッドレースしか勝っていない馬なのに。まさか勝つとは。でも状態が良かったのは聞いていた。本当に良かった」と話し、オーナーとガッチリと握手を交わした。母のフェータルローズは、エピファネイアの子の受胎が確認されており、他に、エピファネイアの2歳牝、ハービンジャーの1歳牝、オルフェーヴルの当歳牡がいる。