週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するコラム。特別登録を基に各レースを予習する際の参考資料としてご活用下さい。今週のターゲットは、洛陽Ｓ・クイーンＣ・バレンタインＳ・北九州短距離Ｓ・京都記念・共同通信杯の6レースです。


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▼2024年02月10日(土)　京都11R　洛陽ステークス
【“前年以降の、中央場所の、オープンクラスのレース”において5着以内となった経験の有無別成績（2017年以降）】
●あり [6-6-6-35]（3着内率34.0%）
●なし [1-1-1-30]（3着内率9.1%）
→中央場所のレースを主戦場としてきた馬が中心。なお“前年以降の、中央場所の、オープンクラスのレース”において5着以内となった経験がない、かつ前走の条件が“JRAの、3勝クラス以下のレース”でなかった馬は2017年以降[0-0-1-28]（3着内率3.4%）でした。


▼2024年02月10日(土)　東京11R　デイリー杯 クイーンカップ
【生産者別成績（2017年以降）】
●ノーザンファーム [7-5-6-17]（3着内率51.4%）
●ノーザンファーム以外 [0-2-1-65]（3着内率4.4%）
→ノーザンファーム生産馬が圧倒的に優勢。ちなみに、生産者がノーザンファーム以外、かつ“JRAの、重賞のレース”において2着以内となった経験がない馬は2017年以降[0-0-1-63]（3着内率1.6%）とあまり上位に食い込めていません。



▼2024年02月11日(日)　東京10R　バレンタインステークス
【出走数が17戦以上だった馬の、今回と同じコースのレースにおいて1着となった経験の有無別成績（2020年以降）】
●あり [1-1-1-8]（3着内率27.3%）
●なし [0-0-0-20]（3着内率0.0%）
→出走数が16戦以内の馬は2020年以降[3-3-3-24]（3着内率27.3%）とまずまず。一方、キャリア17戦以上だったにもかかわらず3着以内となった3頭は、いずれも東京ダ1400ｍのレースに十分な実績があった馬です。


▼2024年02月11日(日)　小倉11R　北九州短距離ステークス
【出走数別成績（2020年以降）】
●19戦以内 [3-3-3-27]（3着内率25.0%）
●20戦以上 [1-1-1-32]（3着内率8.6%）
→こちらもキャリアが豊富過ぎる馬は基本的に過信禁物。出走数が20戦以上、かつ“前年以降の、JRAのレース”において“着順が1着、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内”となった経験のない馬は2020年以降[0-0-0-26]（3着内率0.0%）なので、思い切って評価を下げましょう。


▼2024年02月11日(日)　京都11R　農林水産省賞典 京都記念
【“JRAの、G1のレース”において6着以内となった経験の有無別成績（2016年以降）】
●あり [7-8-7-23]（3着内率48.9%）
●なし [1-0-1-46]（3着内率4.2%）
→実績馬に注目したい一戦。まだビッグレースで善戦したことのない馬は疑ってかかるべきだと思います。


▼2024年02月11日(日)　東京11R　共同通信杯（トキノミノル記念）
【“中央場所の、1600ｍ超のレース”において4着以内となった経験の有無別成績（2017年以降）】
●あり [6-6-7-28]（3着内率40.4%）
●なし [1-1-0-25]（3着内率7.4%）
→ローカル場や1マイル以下のレースを主戦場としてきた馬は不振。また、前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬も2017年以降[0-0-1-20]（3着内率4.8%）と苦戦していました。


次回、【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】特選重賞データ分析編は2/11公開予定です。


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○執筆者プロフィール

伊吹 雅也（いぶき・まさや）
埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『血統＆ジョッキー偏差値2023-2024 ～儲かる種牡馬・騎手ランキング～』（ガイドワークス）、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』（ガイドワークス）など。2023年11月24日には最新刊『ウルトラ回収率 2024-2025』（ガイドワークス）をリリース。

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