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欧州競馬の年次表彰制度のカルティエ賞が12日に発表され、エネイブルが2019年の欧州年度代表馬&最優秀古馬に輝いた。今年は4戦して最後の凱旋門賞こそ2着に敗れて史上初の3連覇はならなかったが、エクリプスS、“キングジョージ”、ヨークシャーオークスとGIを3勝し、17年に次ぐ2度目の受賞となった。
年度代表馬に複数回選出されたのは04、06年のウィジャボード、11、12年のフランケルに次ぐ史上3頭目。エネイブルは来年の現役続行が決まっており、史上初となる3度目の受賞も期待される。
英国のJ・ゴスデン調教師の管理馬はエネイブルだけでなくトゥーダンホットが最優秀3歳牡馬、スターキャッチャーが最優秀3歳牝馬、ストラディバリウスが最優秀長距離馬に選出された。
この他、競馬界の発展に寄与した人に贈られる特別功労賞に、がんのため引退したP・スマレン氏が選出された。同氏はアイルランドのリーディングジョッキーに9度輝いている。
カルティエ賞の受賞馬は、欧州重賞競走のポイント(30%)、競馬記者、ハンデキャッパーの投票(35%)、ファン投票(35%)の集計によって決められる。 (在仏競馬記者)