ラップギアコース適性値【瞬３平６消１】に近い比率の馬が有利
番馬名　　　【ラップギア】瞬発指数
01ギルマ　　【瞬３平２消０】　８７
02マイネルサ【瞬２平１消０】　９７
03ダディーズ【瞬２平０消０】　９９
04ポルーニン【瞬３平０消０】　９１
05ディキシー【瞬３平０消０】１０９
06ブレイブメ【瞬２平１消０】１０６
07インテンス【瞬２平０消０】１０１
08サヴォワー【瞬２平０消０】１０３
09ヒシイグア【瞬２平１消０】　９８
10レッドアネ【瞬３平０消０】１１１
11ヒルノダカ【瞬１平１消０】１０８
12ウインゼノ【瞬３平０消０】１０２
13ゴータイミ【瞬２平０消０】１００
14ブレイキン【瞬１平１消０】１００
15ランスオブ【瞬４平１消０】１１４
16アドマイヤ【瞬２平１消０】１０２


ラジオＮＩＫＫＥＩ賞は秋を見すえた３歳馬の戦い。平坦小回りの福島重賞ということで、過去には平坦適性を重視して考えていたのだが、どうもそう簡単なものでもなさそう。過去１０年の決着ラップギアは瞬発戦４、平坦戦４、消耗戦２。年によってバラバラで、適性的にはかなり難解な一戦となっている。

ここ数年の夏競馬を調査して気になったのは、どうも夏競馬全体の瞬発化が進んでいること。これまでは「スローの瞬発力勝負ばかりになった」とは言っても、それは中央４場、それに新潟や中京が中心の話で、小回り平坦が中心になる夏のローカル開催は持久力の勝負になることが多かったのだが、それが変わってきているということだ。大きなコースになった新潟や中京だけではない、函館、札幌や福島、小倉も全体的にはそうなってきているのは意外と言えば意外。

このラジオＮＩＫＫＥＩ賞も例外ではなく、いやむしろこのラジオＮＩＫＫＥＩ賞こそが象徴的なレースであり、もはや瞬発力のない馬では通用しない重賞になってしまっている。ローカルの平坦小回り＝消耗戦という図式は既に成立しなくなっているので、そのイメージが付きまとっている限り、むしろ夏競馬で狙うべきは瞬発馬のほうではないかと思う。

ということで、まず考えたのは瞬発指数１位の(15)ランスオブプラーナ。しかしこの馬は前走のレース振りが問題。皐月賞（Ｇ１）１８着という着順自体は仕方ないのだが、何だかいつの間にかハイペースで逃げる馬になってしまったこと。それが嵌る場面もあるのだろうが、このコースではどうだろう。不安でしかない。

ならば５走連続で◎を打っている(５)ディキシーナイト？　いや、今回は(10)レッドアネモスで穴狙いと行ってみたい。２歳の冬場からデキ落ちでどうにもならなかった素質馬だが、元々は成功が約束されたサフラン賞の勝ち馬。そのサフラン賞で２着に下したのが、何を隠そうコントラチェックだったのだ。このレースはコントラチェックと２頭で３着以下を３馬身１／２も離している。

そのデキ落ちもフィリーズレビュー（Ｇ２）１５着で底を打って、その後はスイートピーＳ４着、白百合Ｓ１着。とくにこの白百合Ｓ勝ちラップは特筆すべき好内容。このレースでも◎を打って単勝７．４倍をＧＥＴしたのだが、◎を打っていても驚くぐらいの内容で、そこで思い出したのがコントラチェックを下したサフラン賞だったりする。次走はどこかと気にしていたのだが、牡馬に交じってのラジオＮＩＫＫＥＩ賞なら何も文句なし！　このレース、牝馬が苦戦しているのは承知の上で、それでも大喜びの本命に。


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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。

※　瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。