PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にロサグラウカ(16.3pt)、フェイズベロシティ(14.7pt)、ララエクラテール(14.0pt)、パリンジェネシス(13.3pt)、タイセイトレイル(13.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

　よって、◎には、前々走で中山芝2500ｍの準オープン・グレイスフルＳ・2着の(8)フェイズベロシティを推します。この馬は、前走の迎春ｓも出遅れながら4着。近2走ともに最速上がりをマークしているように、ここに来て充実してきています。今回の舞台と勢いを考えれば、この馬が軸馬に最適でしょう。

　○は、正攻法の競馬で芝2400ｍ・2勝の(9)パリンジェネシス。今回は逃げる可能性が高いですが、。単騎で逃げられるメンバー構成だけに、対抗評価としました。

　▲は、昇級初戦の前走・迎春Ｓで、本日の中山牝馬Ｓ出走のウラヌスチャームとクビ差・2着の(4)ロサグラウカ。この馬は一昨年秋にデビューしたものの、休み休みレースを使われて、まだキャリアが6戦。ここへ来てレースを順調に使えるようになったのは、体質強化の証。キャリアが浅い馬だけに、まだ、伸びしろもあるでしょう。

　以下特注馬として、一昨年の春に中山芝2500ｍの安房特別勝ちの実績がある(1)ウインブルーローズ。ハンデ51Kgと、前走でダートを叩いてスタミナ強化を図った効果に期待しました。

　あとは△に目下2連勝の(5)タイセイトレイル。小倉経由馬は、中央場所では過少評価されがちですが、能力値5位が示すように、ここでも通用する能力はあります。

　他では芝2000ｍ以上の距離経験はありませんが、力の要る馬場で行われた3走前・魚沼特別で無敗のミスティックグロウにクビ差の2着まで迫ったあたりから、芝2500?に対応できる下地はある(6)ゴールドギア。この馬は序盤で置かれながらも、早めのスパートで結果を出せている辺りから、距離延長がプラスに出る可能性もあるでしょう。

　最後にハンデ51Kgの恩恵があったとはいえ、昨春の目黒記念で勝ち馬ウインテンダネスと0.5秒差(8着)の(11)コウキチョウサン。ハンデ54Kgだった前走・早春Ｓでも4着と善戦できていることから侮らないほうがいいでしょう。中山芝2500ｍの昨年の安房特別で2着の実績があるように、東京よりも上がりを要する中山のほうが向くと見ています。