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ダービーをあらゆる角度から分析する当コーナーも、いよいよ大詰め。5日目は「枠順」と、それを加味したうえで脚質や出遅れ癖などを検証する。実績があっても、血統が良くても、枠順だけは運任せ。昔から“最も運のいい馬が勝つ”といわれるレースだけに、それすらも味方につけた馬が最高の栄誉を手にするのだ。なお、すでに脱落した7頭の評価は割愛する。
〔1〕馬番実績((6)番=4点減、(15)番、〔8〕枠=3点減、(7)、(8)、(9)、(11)番=2点減)
フルゲートが18頭となった1992年以降で成績がいいのは(1)番【4・2・2・17】、(3)番【3・2・3・18】、(5)番【3・2・2・19】あたり。東京芝2400メートルは枠順の有利不利があまりないフェアなコースとされているが、ダービーウイークにコースが替わる影響があるのか、優勝馬26頭中14頭が(1)~(5)番に集中している。内枠優勢の傾向が顕著だ。
連対0の馬番はないが、優勝歴がない馬番は6つ。うち(6)番は【0・1・1・24】で、連対率、複勝率ともに最低となっている。加えて、過去10年で1度も馬券に絡んでいない。(6)ゴーフォザサミットは4点減とする。(8)番は【0・2・1・23】で連対率7・7%。(8)番ブラストワンピースは2点マイナスとする。(9)番も【0・2・0・24】で、連対率7・7%。(9)オウケンムーンも2点減だ。
また、勝ち馬が出ている(15)番も【1・0・5・20】で、連対率は最低タイの3・8%。(15)ステルヴィオは3点減。
過去10年に限定すると〔8〕枠のみ連対がない。2009年に〔8〕枠(18)番アンライバルド(単勝2・1倍)が12着と、1番人気が大敗したこともある。〔8〕枠(16)番ジェネラーレウーノ、〔8〕枠(17)番ワグネリアンは3点減だ。
〔2〕脚質(最大3点減)
1992年以降の優勝馬26頭中15頭、過去10年の優勝馬10頭中6頭が、4コーナー7番手より後ろの位置から差し切っている。1コーナー10番手以内が“ダービーポジション”(勝つために必要な位置取り)といわれたのはフルゲート28頭だったころの話。近年は差し・追い込み馬が優勢だ。
ダノンプレミアムは4勝いずれも好位からの競馬、エポカドーロ、オウケンムーン、ジェネラーレウーノは3勝いずれも好位からの競馬だった。グレイルとステイフーリッシュは2勝とも好位から。前記の6頭は3点減とする。ブラストワンピースは3勝中2勝が好位からの競馬だった。2点マイナス。
〔3〕出遅れ癖(最大3点減)
過去10年で出遅れて連対した馬はいない。2005年にディープインパクトが出遅れて優勝した例はあるものの、7冠馬クラスのハイレベルな能力がなければ挽回は不可能。少しのロスでも致命傷になる。
出遅れ癖があったり、何度か出遅れた経験のある馬が減点対象。
大一番の皐月賞で出遅れたオウケンムーン、グレイルは2点減とする。