日本ダービー（２６日、東京競馬場、ＧＩ、芝２４００メートル）の枠順が２３日、確定した。皐月賞３着のコディーノ（美浦・藤沢和雄厩舎、牡３歳）は〔１〕枠（２）番。現役最多の１１６７勝を誇る藤沢和雄調教師（６１）はこの日、本番のコースで異例の追い切りを行うなど、悲願のダービー制覇へリスク覚悟の大勝負に出た。馬券は２４日、ウインズ後楽園、新橋で金曜発売（午後２時～７時）が実施される。

　午前６時過ぎ。黒鹿毛の馬体が朝日に映える。コディーノは、新コンビのクレイグ・ウィリアムズ騎手（３６）＝豪州＝を背に東京競馬場の芝コースに現れた。

　ルルーシュ（牡５歳、オープン）を先導役に、３コーナー手前からゆったりと進み、直線で内に進路を取って馬なりで併入。刈りそろえられた緑の絨毯の上をしなやかに駆け抜けた。

　「落ち着いた調教ができた。時計は遅かったが動きはいい。ウィリアムズも上手におさめていたね」。藤沢和調教師は納得の表情を浮かべ、〔１〕枠（２）番についても「内めのいい枠だ」と明るい声で答えた。

　６００メートル３７秒０、ラスト２００メートル１１秒５。倍の１２００メートルからの追い切りを行う出走馬もいる中で“静”の調整だ。

　ただコディーノは４月の皐月賞（３着）後、茨城・美浦トレーニングセンターで長めの距離の調教を積んでいる。ウィリアムズ騎手は「反応はベリーシャープ（非常に鋭い）。馬自身がゴーサインを待っている感じ。ダービーを勝てる状態にある。勝つ騎乗をするだけだ」と言い切った。

　藤沢和師はＧＩ２１勝を含め、現役最多の１１６７勝を誇るが、日本ダービーを含め牡馬クラシック３冠とは無縁。「うまくいっていなかったら、いろいろなことをする」。悲願達成へ今年は大勝負に出た。

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