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今週末の3日間開催を締めくくる重賞競走、セントライト記念ですが、当コーナーの使命はやはり、皐月賞馬でダービー2着のソールオリエンスをターゲットにしてその不安材料を語る、という点に尽きるでしょう。他の馬を取り上げて、その弱点をいくら語っても何の意味もありませんし、それは期待に反する内容ということになりそうです。
そうか、筆者はウマニティにおけるヒール(悪役)なのか。ならばヒールに徹して、難癖でもいいからソールオリエンスの不安材料を列挙していくぞ‼ と意気込んだのですが、セントライト記念の近10年データを見ても、同馬の血統や戦績をチェックしても、手綱を取る横山武史騎手に関するデータを改めて調べても、ネタになりそうな材料が見当たりません。しかし「仕方がないですね」とあっさり白旗を上げてしまうのではヒールにすらならないので(笑)、同馬についてダービーの頃から気になっていた話題をひとつ。
同馬の馬体重にご注目ください。昨年11月に東京で新馬戦を勝った時は460キロでした。その後、2戦目の京成杯まで2ヶ月ほどレース間隔が空いていたのですが、発表された馬体重は462キロと僅か2キロしか増えていません。さらに京成杯から皐月賞まで2ヶ月空き、ここでも全く同じ462キロ。そして、1ヶ月半後のダービーでは2キロ減り、新馬戦と同じ460キロでの出走だったのです。
2歳の11月から3歳の5月までに経験した4戦で、馬体重の変動が2キロしかないのです。レース間隔を空ける代わりに、常に完璧に仕上げた結果だ、という見方もできるのかもしれません。しかし、年齢的に馬体が大きく成長する時期に馬体重がほとんど増えていないということは、実は早熟であり、これ以上の成長は期待できないと読み取ることもできるのかもしれません。
もちろん、馬体重増イコール成長ではありません。今回はこれまで以上にレース間隔が空いていますので、さすがにもっと増えている可能性は高いでしょう。しかし、これまでの4戦が僅か2キロの範囲内での増減だっただけに、その成長に少々疑問を抱いています。そういえば、同馬のレース後、横山武史騎手は常に気性面での課題についてコメントしています。この課題は肉体面の成長ともリンクしているのかもしれません。
セントライト記念当日、発表されるソールオリエンスの馬体重は要チェックである、と申し上げておきましょう。しかし、この程度の難癖しか見つからないとは、本当に情けないですね。当コーナーの連載がスタートして3ヶ月以上経ちますが、成長していないのはソールオリエンスではなく、筆者なのかもしれません(笑)。
(文・菅野一郎)
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このニュースへのコメント
菅野一郎
その後も取り上げて欲しかったです。
「承知の上で引き受けた仕事です。この仕事をきっかけとして、競馬ライターとしての活動範囲を広げなければならないですし。」と書いているのですし。
やりがい詐欺という認識はありませんので、念のため。
2023年9月15日 20:04
5c0e44cc54
筆者の個人ブログには
>ウマニティからの仕事はもちろんお金になっていますが、コストを考えると赤字で請け負っているような状況です。
と書かれていました。
ライターのやりがい搾取まがいな行為が横行しているなら非常に残念です。
頑張っているライターには適正賃金が払われることを願います。
2023年9月15日 7:33
同姓同名の別人カンチ
馬体重について、コメントしていますが
結局のところ、何が言いたいのかわかりません
2023年9月14日 22:09