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【オークス 俺のチェックポイント】ミアネーロ追い切り前日でもハードなトレーニング 林師に理由を探る

東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGⅠ出走馬の気になる点を直撃する「俺のチェックポイント」。2日目は東京の綿越亮介記者がフラワーC勝ち馬ミアネーロに注目。追い切り前日でもハードなトレーニングをこなす理由や、気性面の成長について探った。



3歳牝馬にとって2400メートルは過酷そのもの。まだ幼さが残るこの時期に、牝馬限定戦の最長距離を走り切らなければいけないのだから、求められる心肺機能の高さは相当だ。体力アップのためにも、ハードなトレーニングが不可欠といえる。

そこで気になったのがミアネーロだ。14日火曜は坂路4ハロン64秒0-14秒5で駆けた後、ダートコースを2周半もハッキング。最終追い切りを翌日に控えているにもかかわらず、トレーニングに熱が入っている。この豊富な運動量は距離延長への対策なのでは? 林調教師を直撃した。

「追い切りの日以外も、なるべく毎日毎日しっかり負荷をかけるようにしています。そうやって2400メートルを走り切れる体力をつけていく。こちらがしっかり普段の調教から準備をすれば、距離は大丈夫です」

指揮官が力強く言い切った。体力アップの秘訣(ひけつ)は追い切りだけにあらず。とはいえ、以前は普段からこれだけの運動量を確保することはできなかった。「前はカイ食いが細かったんですけど、今は食べるようになってきたし、そのぶん運動量も増やしていけるようになりました」と食欲アップが好循環を生んでいる。

気性面の成長も著しい。デビュー戦は勝ったものの、直線で外にヨレて2着馬と接触。精神的な幼さを露呈した。それが前走・フラワーCでは内からうまくさばいて抜け出す大人びた走り。「一戦ごとに精神的な部分ですごく成長を感じます。今は普段のハッキングでもずいぶん落ち着いてきました」と目を細める。これならレースでも無駄な体力消費を抑えられそうだ。

これまで3戦2勝。5着に敗れた菜の花賞も直線で前をカットされる致命的な不利を受けてのもので、まだ底を見せていない。さらに、鞍上には先週12日のヴィクトリアマイルでGⅠ初制覇を果たした津村騎手。その勢いは計り知れない。相手は強化されるが、この馬も一気にパフォーマンスを上げる要素はそろっている。追い切りや枠順も含めて注目を続けたい。(綿越亮介)

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