前年の１着馬～５着馬が顔をそろえるも、新興勢力４歳勢がそれらを一掃、人気上位を独占することになりそうな今年のフェブラリーＳ。中でも注目は、ここが初ダートとなる(11)カレンブラックヒル。４歳トップの一翼をになう６戦５勝馬だ。

その(11)カレンブラックヒル、走法を見るに、たしかにダートは悪くはなさそう。ラップギア的にも「瞬５平０消０」みたいな馬よりは「瞬０平５消０」みたいな馬のほうがダートをこなせるのは確実なので、「瞬１平４消０」の(11)カレンブラックヒルはそれもクリア。ひょっとしたら鬼のように強いかも知れない。

ただ肝心の競走能力、それがこのメンバーでそこまで抜けているとは思えないのだ。天皇賞(秋)は当然無印だったし、それ以前にもこの馬に◎を打ったことは５００万下こぶし賞の１回だけしかない。毎日王冠１番人気にも、天皇賞(秋)３番人気にも驚いたぐらい、それぐらいの馬としか考えていない。唯一怖いのはダートが鬼のように上手く、芝以上の走りを見せることになった場合。しかしそれも、このオッズで期待すべき項目ではないか。

逆に是が非でも買ってみたいのが去年のこのレースでも◎を打っていた（３着）(10)ワンダーアキュート。推奨理由も去年と同じ。去年の文章を丸々コピーすると

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同馬はダート１８００ｍの成績１１戦【３－２－０－６】に比べて１９００ｍ以上の成績９戦【４－３－０－２】が格段に良い。狙い方としては１８００ｍで敗れた後に１９００ｍ、２０００ｍで買う。中団からの競馬になる１８００ｍに比べて１９００ｍ以上になると先行できるというのもポイントだろう。(10)ワンダーアキュートに関してはこれで間違いないと思っていた。すなわち、どれだけの脚を使おうと後方からでは届かないと。

ところが。

(10)ワンダーアキュートがダート１６００ｍを唯一走ってみせた２００９年武蔵野Ｓ、ここで同馬は前半３ハロン３４秒６の快ペースを逃げ切っている。……ということは、１８００ｍで控えていたのはスピード負けしていたのではなかったのか？　しかもその武蔵野Ｓでは(15)トランセンドを完全に打ち負かしているのだが、これは(15)トランセンドが勝手に凡走してのもの。しかしそれでも互角ぐらいには考えられる内容だった。

この競馬ができるなら。

(10)ワンダーアキュートが逃げて勝った２００９年武蔵野Ｓの前半３ハロン３４秒６は、例年のフェブラリーＳとほぼ同じペース。別に今回は逃げなくても良い。中団より前、できれば４角３番手に位置取ることができていれば、あとは２０１１ＪＣダートで見せた強靭な末脚。(10)ワンダーアキュートが先行できるなら、おそらくそれより前で競馬をする(15)トランセンドだが、今回はそれを捉える場面を見せてくれるものと思う。
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…といった感じ。去年は直線半ばで(12)ダノンカモンを交わして「勝った！」と思った次の瞬間に(14)テスタマッタと(16)シルクフォーチュンに交わされてしまったのたが、追い込みの競馬になったにもかかわらず、早々に(14)テスタマッタに交わされてからも渋太く食らいついて伸びていた。もう◎を打つことはないと思っていた同馬だが、前言撤回。もう一度打つ。

去年の文章をコピーしてて気づいた。ワンダーアキュート、去年と同じ５枠１０番だ。

(８)イジゲンは「瞬３平１消１」のラップギア適性値どおり、スローからの瞬発力で勝負する馬。わずか１ハロンで圧倒的な差を開き、ゴール前、また後続に詰められた武蔵野Ｓの映像が、その特性を如実に物語っている。(７)ガンジスは……マイル３戦なんですけど。それ以前に、この馬ってそんなに強いの？



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。
※適性値（ラップギア）や能力値（瞬発指数）について
http://lapgear.net/