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2013、14年の凱旋門賞を連覇するなどGIを6勝したトレヴ(牝6、父モティヴェイター)の来春の交配相手が、フランスで種牡馬生活を始めるシャラーとなることが分かった。
シャラーはアイルランド産で、父インヴィンシブルスピリット、母グラ(その父ウォーチャント)という血統。現役時代は英国の名門、J・ゴスデン厩舎に所属し、2歳時の昨年、仏モルニー賞、英ミドルパークSと芝1200メートルのGIを2勝するなど、6戦5勝と活躍した。
3歳の今年は故障で前半を棒に振り、秋の復帰初戦のGIIIこそ勝ったが、続く10月15日のGIブリティッシュチャンピンズスプリントSで10着に敗退。これを最後に引退したが、主戦のL・デットーリ騎手が「これまでに騎乗した最強の2歳馬」と絶賛したほどで、父譲りの高いスピードと母譲りのスタミナ、底力を受け継いだ産駒の誕生が期待される。
初年度の種付け料は、フランスの種牡馬としては大変高額となる2万7500ユーロ(約330万円)に設定されている。馬主はトレヴと同じカタールのジョアン殿下で、ともにノルマンディーのブクト牧場で繋養(けいよう)中。昨年の凱旋門賞4着を最後に通算13戦9勝で引退したトレヴは、父ドバウィの第1子を受胎しており、来春の初子の誕生が待たれている。 (在仏競馬記者)
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