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7月15日の函館11Rで行われた「第55回函館2歳ステークス」(2歳オープン、GⅢ、芝1200メートル、馬齢、15頭立て、1着賞金=3100万円)は、浜中俊騎手とコンビを組んだ10番人気のゼルトザーム(牡、栗東・加用正厩舎)が中団追走から差し切ってV。ダートの新馬戦を勝って臨んだ初めての芝レースで、JRA世代最初の重賞ウイナーに輝いた。タイムは1分11秒7(重)。
1馬身差の2着には好位からしぶとく伸びたナナオ(6番人気)、さらに3/4馬身差の3着に逃げ粘ったスカイキャンバス(4番人気)が入った。
スタートでルージュレベッカが大きく外に逸走して離れた最後方からの競馬。レースは最内枠のスカイキャンバスが先手を取り、ナスティウェザー、クールベイビーがこれを追う。さらにロータスワンド、ナナオが好位に続き、人気のベルパッションは中団の外からレースを進めた。直線に入ると、スカイキャンバスが粘るところに外からナナオが迫るが、ここへ一気に襲い掛かってきたのがゼルトザーム。力の要る馬場をものともせず、力強い末脚で前の2頭を差し切ってゴールを駆け抜けた。
函館2歳Sを勝ったゼルトザームは、父ヘニーヒューズ、母ロザリウム、母の父キングカメハメハという血統。北海道浦河町・富田牧場の生産馬で、馬主は宮川純造氏。通算成績は2戦2勝。重賞初勝利。函館2歳Sは加用正調教師が初勝利、浜中俊騎手は2017年カシアスに次いで2勝目。
◆浜中俊騎手(1着 ゼルトザーム)「返し馬から芝の走りは問題なさそうでした。馬場が重たい状態だったのもプラスだったんじゃないかと思います。3コーナー辺りの手応えもよく、4コーナーで合図をしての反応も良かったですね。ゴール直前も手綱を緩めたときに耳を立てる余裕のあるしぐさをしていたので、強かったと思います」
◆加用正調教師(同)「きのうからの大雨で、大外枠もラッキーだったと思います。馬場のいいところをずっと走れましたからね。終わってみれば、強い勝ち方でしたね。このまま順調に行ってくれれば。もともと使ったら放牧の予定だったので出します。(次走は)馬の状態を見ながらですね」
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