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福島開催が終了し、東のローカル舞台は新潟に移る。開幕を飾るのは国内唯一の直線重賞、サマースプリントシリーズ第3戦「第14回アイビスSD」(8月3日、GIII、芝1000メートル)だ。注目は、2走前に同じ舞台の韋駄天Sを完勝したセイコーライコウ。“直千適性”を開花させた7歳馬がG獲りへ好ムードだ。
いったい、どこにこれだけの才能が隠れていたのだろうか。
芝6~7Fを主戦場にジワジワOPまで上がってきたセイコーライコウが、初めて直線競馬にトライしたのが今春の韋駄天S。経験豊富な各馬を相手に、最後は流すほどの余裕でいとも簡単に突き抜けた。
「(柴田)ヨシトミはレース前から『直線競馬が合うイメージがある』と言っていたけど、私には全然なくてねえ。本当に思った以上の強さだった」と、鈴木康調教師はうれしい誤算を笑顔で振り返る。
そのあとは函館SSで0秒2差4着と惜しい走りを見せ、再び直千へ。美浦帰厩後も順調で、23日には非常に時計を要する坂路で4F55秒4をマーク、好調ぶりをアピールしている。また、中間もうれしい誤算が。昨年は夏負けに苦しんでいたのに、今年は酷暑にもヘタった様子がまるでみられないという。
「去年がああいう感じだったからどうかと思ったが、まったくそういう兆候を見せない。去年は休み明けの分も余計にバテがきたのかも。人間でもそうだけど、気持ちが入っているときは簡単にはバテないものなんだろう」。目標に掲げるサマースプリント王者へ、遅れてきた“直千マイスター”が勝ちにいく。(夕刊フジ)
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