ラップギアコース適性値【瞬５平４消１】に近い比率の馬が有利
番馬名　　　　【ラップギア】瞬発指数
01ゴールデンシ【瞬１平０消０】１００
02ダノンザキッ【瞬２平１消０】１０７
03テンバガー　【瞬０平０消１】　９８
04タイトルホル【瞬１平１消０】１００
05ホウオウサン【瞬１平０消０】　８７
06ワンデイモア【瞬１平１消０】　９８
07タイムトゥヘ【瞬２平０消０】１０１
08ソーヴァリア【瞬２平１消０】　９８
09タイセイドリ【瞬１平０消０】　９６
10シュネルマイ【瞬２平０消０】１０５


去年に続き、今年も重賞勝ち馬が(２)ダノンザキッド１頭だけの弥生賞。思えばカデナが勝った２０１７年辺りが転機だったのだろうか。土曜２重賞に対しての日曜１重賞というのはＧ１にも匹敵する扱いなのだが、賞金の足りている馬は前哨戦を使わないことがトレンドとなった現在、トライアルレースの空洞化は避けられない情勢ということだろうか。

ただ、弥生賞に限れば１９９６年、重賞勝ち馬不在の年もあったりする。しかもその１９９６年弥生賞は、後の皐月賞馬イシノサンデーや菊花賞馬ダンスインザダーク、ＮＨＫマイルカップ勝ち馬のタイキフォーチュンなど活躍馬を多数輩出。重賞勝ち馬の頭数が弥生賞のレベルに直結すると悲観するのも時期尚早か。


しかしさすがにここは(２)ダノンザキッドか。オッズほど抜けているとも思ってはいないのがもどかしいところではあるのだが、メンバー中唯一の重賞勝ち馬であり、重賞２勝、しかも同コースのＧ１勝ち馬。これは敗れる姿を想像するほうが難しいという話にもなってくるのだろう。

実際(２)ダノンザキッドからは瞬発力らしきものをほとんど感じ取れないのだが、レース振りに関しては非瞬発系の完成形のような位置取り。このメンバーでこの形の競馬が出来るなら、大崩れは考えづらいか？

(２)ダノンザキッドが取りこぼすような場面があるとすれば、狙いたいのは(10)シュネルマイスター。前走・ひいらぎ賞の勝ち馬であることがセールスポイントの(10)シュネルマイスターが面白い存在だと思う。この ひいらぎ賞勝ち馬というのが結構凄くて、次走ベタ買いでも１９９０年以降、勝率３３％、単勝回収１３０％を記録するぐらいのシロモノ。

■ひいらぎ賞勝ち馬の次走成績
1990年 ジュニア メジロライアン　　２番人気 １着
1991年 若葉Ｓ　 シンボリダンサー　３番人気 ６着
1992年 京成杯　 オンエアー　　　　２番人気 ９着
1993年 ＮＨＫ杯 サクラチトセオー　３番人気 ３着
1994年 京成杯　 ヒゼンマサムネ　　２番人気 ７着
1995年 京成杯　 オートマチック　　３番人気 ２着
1996年 フローラ ゴールデンカラーズ１番人気 １着
1997年 京成杯　 スピードワールド　１番人気 １着
1998年 ＮＨＫマ シンコウエドワード６番人気 ２着
1999年 マーガレ シンボリインディ　２番人気 １着
2000年 共同通信 マルターズホーク　３番人気 ３着
2001年 ジュニア ミヤビリージェント４番人気 ４着
2002年 ユニコー アサクサデンエン　８番人気 ４着
2003年 スプリン カフェベネチアン　３番人気 ８着
2004年 共同通信 マイネルデュプレ　４番人気 １着
2005年 弥生賞　 マチカネオーラ　　９番人気 10着
2006年 共同通信 マッチレスバロー　４番人気 ３着
2007年 クイーン カタマチボタン　　１番人気 ２着
2008年 共同通信 レオマイスター　　10番人気 12着
2009年 ジュニア メジロチャンプ　　２番人気 ５着
2010年 クイーン ギンザボナンザ　　４番人気 ７着
2011年 クイーン フレンチカクタス　３番人気 ４着
2012年 フェアリ チェリーメドゥーサ８番人気 ５着
2013年 ジュニア マイネルホウオウ　１番人気 １着
2014年 シンザン ミッキーアイル　　１番人気 １着
2015年 クイーン キャットコイン　　２番人気 １着
2016年 クロッカ ドーヴァー　　　　１番人気 ３着
2017年 スプリン アウトライアーズ　２番人気 ２着
2019年 仲春特別 マイネルキャドー　７番人気 ８着
2019年 共同通信 ダノンキングリー　３番人気 １着
2020年 フェアリ スマイルカナ　　　３番人気 １着
2021年 弥生賞　 シュネルマイスター

次走勝てていない馬も含めて勝ち馬３０頭の中から後の重賞勝ち馬１４頭（重賞勝ち馬になる確率４７％）、Ｇ１勝ち馬６頭（Ｇ１勝ち馬になる確率２０％）を出しているのは本当に凄いこと。ということで、(２)ダノンザキッドを絶対視していない派にとっては、(10)シュネルマイスターのほうをアタマにした馬単１点が有効になってくるのではないかと。


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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。

※　瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。