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【香港26日=斉藤弘樹】クイーンエリザベス2世カップ(29日、シャティン、GI、芝2000メートル)に出走する日本馬アルアイン(栗・池江、牡4)とダンビュライト(栗・音無、牡4)が、シャティン競馬場の芝コースで追い切りを行った。アルアインは気難しさを見せたが、陣営が懸命に対応。何とか態勢を整えた。枠順も決定し、大一番に向けてムードが高まっている。
昨年の皐月賞馬アルアインが、香港でまさかの“追い切り拒否”だ。芝の上でごねて、促しても進まない。異国での単独調教が負担になっていたのか、「角馬場ですでにイレ込みがきつくて…」という池江調教師の不安が的中した形だ。
気分を変えようとオールウエザーコースへ移っても前には進まない。騎乗者を替えて再び芝へ。1コーナーから4コーナーの方に向く“逆回り”の直線調教。1本目は(1ハロン)15-15程度だったが、2本目にやっと気持ちが入り、2ハロン26秒6で駆け抜けた。約40分の試行錯誤。超異例の直線2本追いでピンチをしのいだ。池江師は「主催者の柔軟な対応で、スピード的にも距離的にも思い描いた負荷はかけられました」とほっとした表情を浮かべた。
枠順は(6)番枠に決定。「うまく好位で流れに乗れれば。肉体的なコンディションは非常にいいし、あとは精神面をどううまく持っていくか」。気持ちは高ぶったが、本気を取り戻せば日本の大将格だ。たっぷり走ったシャティンの直線を、日曜は先頭で駆け抜ける。
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