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チャンピオンズCの枠順が4日、決まった。ダート競馬の本場・米国からの刺客インペラティヴは、〔1〕枠(1)番に入った。陣営は米国に比べて、スタート後のペースが遅い日本のレースの方が合うとジャッジ。今年4月に米GIIでGI8勝のゲームオンデュードを倒した“大物キラー”が、日本でGI初勝利を狙う。
馬体をぬらす雨にも動じず、インペラティヴが中京のダートコースをゆったりと駆ける。異国の地でもマイペースを貫く愛馬を見届けたパパプロドロモー調教師は、納得の表情を浮かべた。
「米国で十分に仕上げてきているから、日本では状態を維持していくだけ。リラックスした動きでとても満足している」
11月25日に来日後、追い切りは行っていないが、米国で追い切ってきたので、これは予定通り。日本の環境に慣れ、馬体重はプラスになっているほどだ。
重賞1勝と実績は地味ながら、大駆けの可能性を秘めている。今年4月の米GII・チャールズタウンクラシック(ダ1800メートル)では、7頭立ての6番人気ながら、持ち前の末脚を発揮してGI8勝馬ゲームオンデュードを撃破。前走の米GI・BCクラシック(ダ2000メートル)は9着に終わったものの、トレーナーは「速い馬場でマイラー系のスピードある馬に流れが向いた」と、悲観はしていない。
「米国はゲートが開いた直後からスプリント戦のようになるので、位置取りが後ろになる。でも、日本のレースはじっくり構えていく感じで、この馬に合っている。今回は普段より少し前につけたい」
レースの流れを考えれば日本向き。普段は末脚一辺倒だが、今回は好位から中団で流れに乗って運ぶ算段だ。陣営が「内めがいい」と話していた希望通りの〔1〕枠(1)番を引いた。ここならロスなく思い描いたポジションをとれそうだ。
「直線の坂はこなせそうで左回りという条件もいい。かなり楽しみ」
パパプロドロモー調教師は笑顔で結んだ。インペラティヴが、暮れのダート王決定戦で2003年フリートストリートダンサー以来の外国馬Vを飾るか。(川端亮平)
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