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午前9時に滋賀県栗東トレーニングセンターを出発。途中、事故渋滞などもあったが、20分ほどの遅れで午後4時15分に決戦の地である千葉県・中山競馬場に到着した。多くのカメラマンが待ち構えているのにも慣れたもので、馬運車から悠々と降りてくると、そのまま山口慶次厩務員に引かれて厩舎の周りを30分ほど歩いて運動した。馬房に入ってもおとなしく、普段どおりのブエナビスタの姿だった。山口厩務員は「周りがやさしくしてくれるから、これで引退って何となく分かってるんじゃないの」と冗談を飛ばしたが、「俺にしか分からない感覚かもしれないけど、若い頃の感じに戻っているんだよね。とにかく、これが最後だから、勝っても負けても無事に帰ってきて、笑顔で終わりたいね」と、3年2カ月の現役生活をともにした女王ブエナビスタのラストランを、すがすがしい気持ちで迎える雰囲気だった。
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