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ゴールドシップのラストランは〔8〕枠(15)番からのスタートに決まった。
「先入れですからね。馬が左右の枠にギリギリまでいないから、よかったんじゃないですか。内枠有利といわれていますけど、よかったと思う」
内田騎手は外枠を喜んだ。(15)番は2走前の宝塚記念で大きく出遅れて15着に大敗した枠。それでも自信をのぞかせる。
「前に行きたい馬が外めの枠に多く入ったし、もしスタートが悪くてもゴチャゴチャしないで競馬ができる。馬の気分に沿ったレースをしたいからね」
3年前に〔7〕枠(13)番から大外をまくって快勝した内田騎手は、その再現のシミュレーションができているようだ。
「追い切った後も変わりなく元気。この枠でも悲観的なことはないよ。あとは悔いのないように走ってくれればいい」と須貝調教師が明るい表情を見せれば、「1と5で、行けゴールドシップの枠だね」と笑う内田騎手。ピンクの帽子が外からまくってすべてをなぎ倒す。強いゴールドシップの姿を最後に見られる雰囲気になってきた。 (柴田章利)
★中山芝二五
最初のコーナーまで約200メートルと短く、距離ロスが生じやすい外枠が不利と言われる。コーナーが6つあるので、器用さが求められる。最後の直線も310メートル(東京は525.9メートル)しかなく、後方一気は厳しい。