競馬ニュース > 記事
土曜日の新潟芝のレース結果、近年の新潟2歳Sの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
新潟競馬場の芝コースは、Aコース開催の5週目。月曜日から金曜日にかけて、雨量計で観測された降水はゼロ。土曜日は朝方に通り雨が降ったものの、そこは水はけのいい新潟芝コース。気温の上昇も相まって、終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。
土曜日施行の芝外回り戦4鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は、4、8、6、3番手。これだけをとらえると中団より前の組が優勢のように思えるが、2着には4角15番手通過馬の食い込みも見られる。最後の直線で中~外に進路を取る馬の上位入線も増えつつあり、先団勢に対して全幅の信頼を寄せるまでには至らない。
実際、芝外回り施行の4競走では上がり3Fタイム最速馬が【3.1.0.0】という、素晴らしい成績を収めている。つまり外回り戦に限れば、最後の直線でどれだけ脚を伸ばすことができるかがポイント。少なくとも、先行力だけで押し切るのは容易ではない。その点はしっかりと頭に入れておくべきだ。
日曜日開催中の天気予報は不安定(25日7時の時点)。ただ、予報どおりなら雨が降ったとしても、量はそれほどでもなさそうで、極端な馬場悪化までには至らないものと思われる。ゲリラ的な大雨でもない限り、傾向の急変までは考えづらい。
結局のところ、新潟外回り芝1600mで行われる新潟2歳Sは、例年どおりにラストのスピード持続力が問われる一戦になりそう。それゆえ枠順にはこだわらず、シンプルに末脚のしっかりしたタイプを優先したほうが、好結果につながりやすいのではないか。
なお、近年の新潟2歳Sは前走が左回りのレースかつ、控える競馬で上がり3Fタイム順位が2位以内という馬の活躍が顕著。直近5年の優勝馬すべてが、この条件をクリアしている。上がりの脚という面は先述した想定にもマッチすることから、有効に活用したいデータといえよう。
今年の新潟2歳Sの出走メンバーで、先述した要点(前走内容)をクリアしているのは、①ジョリーレーヌ、③スターウェーブ、⑥コートアリシアン、⑩プロクレイア。従って当欄では、これら4頭を軸馬候補として推奨したい。
【馬場予想からの注目馬】
①ジョリーレーヌ ③スターウェーブ ⑥コートアリシアン ⑩プロクレイア