週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬（激アツ君）をピックアップします。


【1月6日(土)】
中山8R　4歳上1勝クラス　ダ1800m　晴　良
4番　イージーオンミー（11番人気2着）
初ダート馬にありがちな、いきなりの激走。プラス16kgは普通なら太め残りの解釈で正解だが、今回のこの馬の場合は逆。先行有利の流れを後方から2着まで押し上げた。レースVを見ると、直線でゴチャゴチャした馬場の真ん中を内に切れ込み伸びているが、一瞬差し切るかに見えた脚色がゴール前パタリと止まった。それでも馬群を割る根性は大したものだし、初のダート替わりでここまでやれるなら、芝での成績は次走も無視してよさそう。狙ってみたい。　【次走注目度：A】


【1月7日(日)】
京都1R　3歳未勝利　ダ1800ｍ　晴　良
15番　レグロスヴァーグ（10番人気3着同着）
このレースには3着同着でサンティヨンがいるが、レースを見る限りこちらが上。1,2着馬の実力が抜けていた可能性が高いが、それでも外からフワっと乗れる利点を活かし、ためるだけためて直線は前に迫った。Vを見る限り、全体2位でもそれほど目立つ上がりではないが、ゴール通過時点でまだ脚が残っていた点は評価に値する。そもそもデビューはエリート候補が集まる京都芝の2000mを先行して1秒差7着。スピードはあるので、今回をきっかけに次もいいレースをしてくるはず。狙ってみたい。　【次走注目度：B】


【1月8日(月)】
中山7R　4歳上1勝クラス　ダ1200m　晴　良
2番　イルザ（10番人気2着）
この距離で、全体2位の上がり（38.4秒）からさらに0.6秒速い最速37.8秒で、通常なら絶対届かない位置から一瞬差し切る勢いでハナ差まで勝ち馬を追い詰めた。乾いたダートの短距離を狙い撃ちできる素晴らしい馬。体重増も好材料だった。次走どこになるか分からないが、何番人気であろうと、どんな展開であろうと、良馬場短距離ダートならば買わない手はない。状態さえ良ければ条件に関係なく馬券圏内には来そうだ。　【次走注目度：S】

中山10R　4歳上3勝クラス　ダ1800m　晴　良
6番　グリューヴルム（2番人気4着）
ゴール前馬順が一斉に入れ替わる展開で2列目から良い脚で伸びたが、外から併せてきた上位3頭に最後はかわされてしまった。1000m通過1.02.5はミドル判定だが、上位馬の道中ポジションを見る限り、明らかに差し有利の流れ。切れる脚がある印象はないが、4角手前から鞍上がグイグイ押し続け、ゴール前までジワジワと伸びている。今日は展開が向かなかったが、もう少しゆったり流れる展開で前に行ければこのクラスでももっと成績を出せるはず。次走狙ってみたい。　【次走注目度：B】


京都11R　G3シンザン記念　芝1600m　晴　良
5番　ノーブルロジャー（3番人気1着）
今年はマル外の当たり年だと個人的には思っているがこの馬もその一頭。今日の勝ちで2戦2勝の負けなし重賞ウィナーがまた誕生した。レースVを見た感想としては、とにかく走りが圧倒的に軽い。ポンと出たテンも良ければ、一旦無理せず下げた中も良し。さらに誰も通らなかった大外のグリーンベルトをただ一頭、グイグイ伸びてきた終いも良し、で3拍子揃った。ゴール前の豪快な走りを見るに、この馬自身の距離適性はマイルにあり、NHKマイルカップまで愉しめそうな素材だ。　【次走注目度：A】


（文：のら～り）　


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