かつては北海道エリアでのダート1700mのオープン特別組が好相性だったが、7～8月の開催となった2012年以降は沈滞気味。馬券絡みの多くが4番人気以内の人気サイドで、妙味は薄いと言わざるを得ない。これに代わって好調なのが、前走1800m以上の重賞（中央、地方不問）出走馬。2012年以降は2勝、2着5回、3着7回と、その躍進ぶりは目覚ましい。なかでも、当レースと同距離のダート1700mで1着経験のある馬の好走率が高く、該当馬がいれば迷わずこちらから入りたい。舞台となる札幌ダ1700mは平坦小回りで、直線も約260mと短い。勝ち負けに加わるためには、最低でも中団より前のポジションを取りたいレースだ。（各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります）

【人気】
2008年以降、1番人気は【3.1.4.7】という成績。悪くはないが良くもないという印象で、2～5番人気あたりを狙ったほうが回収的には効率がいい。以下の人気についても同様で、7～9番人気の好調がやや目立つ程度。極端な人気薄を除けば、「人気」というファクターを過度に意識する必要はない。

【脚質】
脚質については先行勢が他を圧倒している。2008年以降、4角先頭馬が2勝、2着5回、3着5回をマークしているように、前はそう簡単には止まらない。3着以内馬45頭のうち31頭までが、4角を3番手以内で通過した馬で占められている。中団以下から上位に食い込むのは至難の業。軸馬は必ず、前めのポジションを取れる馬のなかから選びたい。

【枠順】
2008年以降の札幌開催における当レースの結果を検証すると、内枠の成績が振るわないことに気付く。1～3枠から連対を果たした馬は、すべて4番人気以内の人気サイド。配当妙味を考慮するのであれば、内枠を優先する理由はひとつもない。一方で、8枠の成績もイマイチ。10番人気2着と穴をあけた2019年のハイランドピークのような例もあるが、基本的に旨味は少ない。内すぎず外すぎずの中枠を中心に狙うのが、当レースの基本スタンスと言えよう。

【血統】
近年は、パワーもしくはスタミナ型のサンデーサイレンス系が優勢。とりわけ、道悪など時計の速い馬場では好走率が一段とアップするので、十分な警戒が必要だ。ほかでは、スピードとパワーを兼備したノーザンダンサー系やミスプロ系を父もしくは母の父に持つ馬の活躍も目立つ。こちらは、前走から距離短縮のローテで臨んだ馬、あるいは前走で1番人気に支持された馬が、毎年のように上位を賑わせている。条件を満たす馬の出走があれば、必ず馬券に絡めるようにしたい。