２００８年ダービー馬ディープスカイや２０１０年ＮＨＫマイルカップ勝ち馬ダノンシャンティ、２０１３年ダービー馬キズナなど、弥生賞やスプリングＳの裏ローテーションになる重賞としては特異な輝きを放つ毎日杯。

それもそのはず、一般にＧ１を勝つには類まれな瞬発力が必要であり、毎日杯が行われる（２００６年以降の）阪神芝１８００ｍは、中山芝１８００ｍスプリングＳなんかより、よほど上質の瞬発力が求められるレースだからだ。

このレースはすでに重賞戦線で戦っている人気馬が優勢。しかし今年は重賞勝ち馬が不在で、ラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓ２着の(６)アズマシャトルが実績最上位。この辺りはちょっと考えどころになるのだろう。

例年のラップ傾向としては、同コースの未勝利戦とほとんど変わらないぐらいの、ゆったりとした流れ。いわゆる、スローからのヨーイドンというヤツだ。狙いとしては速い上がりの瞬発馬、すでに重賞戦線で戦っている馬となれば、その時点で狙える馬はかなり絞られるはず。

(１)マイネルフロストや(４)ピークトラムは脚の速さが少し足りず、条件に合致するのは(２)エイシンブルズアイと(６)アズマシャトルの２頭ぐらい。その中でも特に狙ってみたいのは(２)エイシンブルズアイのほうだ。

前走のアーリントンカップはミッキーアイルのハイペース逃げの前に成す術なく単勝３．８倍を大きく裏切った形になってしまったが（２番人気７着）、もともとスローペースで強さを見せてきた馬。この敗戦は当然の事象として、度外視しても良いと考える。

３走前の千両賞（５００万下）では、すでにその時点で(６)アズマシャトルと互角の競馬。(６)アズマシャトルが一方的に人気を被り、(２)エイシンブルズアイが一気に人気を落とすようならかなりオイシい存在ではないかと期待するところもある。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。