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金沢所属ながらその卓越した腕を買われ、全国の重賞に参戦する吉原寛人騎手。思い出すのは2001年にデビューして7ヶ月後に金沢所属馬トゥインチアズと参戦したJRAオープンもみじステークス。逃げ切り勝ちで全国のファンをアッと言わせました。当時から関係者の間では地方競馬界を背負って立つ存在だと騒がれていたので、金沢の先生に「渡辺壮騎手を超えますか?」と聞くと、フフフ...と笑みを返されたのを覚えています。
「リーディング上位の騎手を乗せて欲しい」とワガママを言う馬主に対して調教師がよく言うセリフの1つに「毎回XXが追うと馬がガタッと来てしまいますから、まだ先にしましょう」というものがありますが、吉原騎手が乗った後の馬達を見ているとその言葉があながち言い訳ではないように聞こえます。金沢の調教師曰く「普段はぼーっとして走らない馬でも吉原が乗ると『この馬こんなに動くのか?』と驚くほど動きすぎて疲れがどっと出る。馬の調子を考えて依頼するようにしているよ」とのこと。
そういうこともあり、吉原騎手の乗る馬について、ファンも「吉原に頼むと言うことは馬の調子もいいんだろう!」と考えるため、実力が多少足りない馬でも1番人気に押し上げられてしまうことも多いです。そんな中で去年1番人気の騎乗時の勝率58%、連対率76%をマークする吉原騎手の技術は関係者にとって本当に心強いと思います。
そんな吉原騎手。2021年、地元金沢開催となったJBCクラシックで、JRA馬に比べてどう考えても実績不足は否めなかった6番人気のミューチャリーを優勝に導いたのはさすがの一言。馬券を当てたファンも外したファンも大熱狂。映画を見せられているような気分になりました。スーパースターは違いますね!本当に魅せる騎手です。話をしたことがあるのですがリーディングジョッキーにありがちな怖いオーラもなく、受け答えがすごく丁寧な好青年でした。
自分は穴党なので吉原騎手との付き合い方は難しいのですが(笑)、単勝1倍台の圧倒的な人気馬がいる際に吉原騎手から買うことでいい思いをしたケースが多いです。そして、今年のデータを色々研究して発見しました。
「単勝10倍以上の吉原騎手騎乗の馬、単勝を買い続けるとプラスになる」
騎乗依頼が絶えない吉原騎手が騎乗するということは、人気がなくても何かを持っている馬なんですね。まあなかなか毎回レースを見てそれだけ買うと言うことも難しいのですが...。
これからも体に気をつけて、スーパージョッキーとして活躍して下さい!
<文・ニャートバー>