いよいよ、“世界の競馬”が買える！　２日にフランスのシャンティイ競馬場で行われる世界最高峰ＧＩ「第９５回凱旋門賞」（芝２４００メートル）から、海外の大レースの馬券が日本で発売開始となる。競馬史が変わるエポックメイキングな一大事に、ＧＩ土曜紙面で「ＧＩワイディー魂」を好評連載中のＴＩＭ・ゴルゴ松本（４９）も大コーフン。ＪＲＡの後藤正幸理事長（６４）を直撃して、発売実現までの裏話や、その楽しみ方を聞いた。　（構成・内海裕介）

　ゴルゴ松本　理事長、本日はよろしくお願いします。

　後藤正幸ＪＲＡ理事長　夕刊フジのコラムと、ＢＳ１１の競馬中継、拝見させてもらっていますよ。実際にワイドは買われているんですか？

　ゴルゴ　毎週、渋谷の場外でしっかり買ってスタジオ入りしています。そしてこの秋からは海外馬券。凱旋門賞から、海外の大レースの馬券が国内で発売されます。実現までの道のりはいかがでしたか？

　後藤　ここ１５年ほど、日本の一流馬が海外の大レースに挑戦する流れができたなか、最も注目していただいたのが０６年のディープインパクトの凱旋門賞挑戦（３位入線→失格）だと思うんです。あのころから、テレビで観られるのに、どうして馬券を売らないんだという声を数多くいただくようになりまして。

　ゴルゴ　手に汗握って応援をしているのに、何で馬券が手元にないんだ、と。

　後藤　世界一を決める戦いで自分たちの代表を応援するのは、たとえば先日のリオ五輪で、柔道の原沢久喜（男子１００キロ超級銀メダル＝ＪＲＡ所属）を応援するのと同じ感覚ですよね。

　ゴルゴ　原沢選手、先ほどエレベーターでお会いしましたけどデカかった！

　後藤　そうでしょう。ただ、私たちの競馬は競馬法に基づいていて、主催していない競走を発売できるようにするには法律を整備しないといけない。昨春、改正法を衆参全会一致で承認していただき、このたび、実現の運びとなりました。

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