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中央競馬の調教助手および厩務員で構成される関東労、関西労、美駒労の3労組と日本調教師会の春闘団体交渉は、23日の午後12時53分に決裂した。これにより事前の通告通り、3労組は日本ダービー前日の25日午前0時から24時間のストライキに突入することとなった。
労組側は賃金ベースアップを要求してきたが、調教師会側の回答は隔たりが大きかった模様。関東労の小倉祥治書記長は「(調教師会側は)これが精いっぱいですという言葉だけで、お金の流れなどを示す資料等の理由の提示もなく、誰も納得できるものではない」と説明。24日に団体交渉を行う予定はなく、ストについては「合法の範囲内でできる限りやります」と全面的な対決姿勢を示した。
JRAは今週末も通常通りの競馬開催を予定。昨年3月に同じ3労組によって行われた開催ストの際は調教師や組合非加入者が業務をフォローすることで競馬開催が行われたが、今後の成り行きは不透明だ。美浦所属の日本ダービー出走予定馬の陣営には、スト開始前の24日の東京競馬場への輸送を模索する動きも出ている。