＜栗東トレセン＞

　昨年の目黒記念を勝ったウインテンダネスは、ひと叩きされて上昇ムードが漂う。ハンデも他の重賞ウイナーと比べても軽い５６キロ。杉山調教師は「状態はかなりよくなって、上積みを感じます。毛づや、筋肉の張り、行きっぷりとかの面で変わってきていますよ」と語った。

　ブラックスピネルは、前走の鳴尾記念で逃げ粘り２着。今回は同型のマルターズアポジーがいるために音無調教師は「本当はハナに行きたいけど、他が行くだろうからね。仕方がないね」と切り出し、「（先頭から）離れた２番手になれば…。（状態も）悪くないしね」と期待を込めた。

　カフェブリッツは、約３カ月ぶりの実戦復帰。兼武助手は、「リフレッシュした感じ。前走を使う前は物足りない感じがあったけど、戻りつつあります。距離もこのぐらいがいいかな」と前向きだ。

　〈美浦トレセン〉

　２０１６年に同舞台の福島記念を制したマルターズアポジーは、ここを目標に調整してきた。「早めに帰厩してじっくりと乗り込んできた。５７キロのハンデは想定内。同型馬はいるけどテンのスピードは負けないし、自分の形で運べれば」と堀井調教師は騎手（１９７３年サンヨウコウ）＆調教師での七夕賞制覇を狙う。

　ミッキースワローは、２番人気のエプソムＣで１０着と期待を裏切っただけに菊沢調教師は控えめ。「渋り気味の馬場でもあったが、少しかんでしまった」と力みが出た前走を振り返り「状態は維持しているし、体質はたくましくなっているのだが、展開とかいろいろと恵まれないと…。期待が大きい馬だけに歯がゆいところはある」とトーンは上がらなかった。

　クレッシェンドラヴは、昇級初戦の福島民報杯で僅差の２着。「距離はベスト。パワータイプで道悪は問題なく、スタートで後手に回らなければ」と金子助手。

★七夕賞の特別登録馬（想定騎手入り）はこちら　調教タイムも掲載

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