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1973年創設の長い歴史を持つ佐賀競馬場を代表するダート中距離戦。ミツアキサイレンス(笠松)やチャンストウライ(兵庫)といった他地区から遠征してきた地方所属馬が歴代の優勝馬として名を連ねており、7月開催時には地元佐賀所属のリンデンニシキも勝利をつかんでいる。ただし、2009年以降はJRA所属馬の独擅場と化しており、近年はJRA所属馬の順位付けをするレースへと様変わりしてしまった。騎手では3度のレコード勝ちなど5勝を挙げる武豊騎手が最多勝利記録を持つほか、2015年マイネルクロップで丹内祐次騎手はデビュー12年目にして重賞初制覇、代打騎乗となった岩手の山本聡哉騎手が2019年ヒラボクラターシュでダートグレード競走初勝利を飾るなど、いまなお記憶に残る勝利も多い。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
過去20年、1番人気と2番人気が揃って馬券圏外に敗れたことは2012年の一度しかなく、1・2番人気で1・2着となったケースも6回を数えるように、上位人気馬として信頼に足る成績を残している。また、連対した40頭のうち36頭が1~4番人気の支持を受けていた馬でもあるので、過度な波乱を期待した買い目づくりは控えるべきだろう。なお、最も人気薄での勝利記録は2012年ピイラニハイウェイの6番人気となっている(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 8-4-5-3 | 40.0% | 60.0% | 85.0% | 80.0% | 92.5% |
2人 | 4-6-3-7 | 20.0% | 50.0% | 65.0% | 67.5% | 74.0% |
3人 | 4-6-4-6 | 20.0% | 50.0% | 70.0% | 121.0% | 100.5% |
4人 | 3-1-1-15 | 15.0% | 20.0% | 25.0% | 102.5% | 47.0% |
5人 | 0-3-5-12 | 0.0% | 15.0% | 40.0% | 0.0% | 89.0% |
6~9人 | 1-0-2-77 | 1.3% | 1.3% | 3.8% | 39.1% | 12.6% |
10人~ | 0-0-0-52 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
佐賀記念が行われるダート2000mは2コーナー奥の引き込み線からスタート。佐賀競馬場は1周距離が1100m、ゴールまでの直線距離が200mと小回りが多い地方競馬場のなかでも小さいコースなので、機動力と先行力は必須と言っても過言ではない。4コーナー時点で先頭にいなければ勝ち負けを望みづらく、2021年には最内枠からハナを主張したクリンチャーが後続に9馬身差、従来のコースレコードを0秒7更新する圧巻のパフォーマンスを披露している。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 8-3-4-11 | 30.8% | 42.3% | 57.7% | 126.2% | 79.6% |
先行 | 9-11-8-22 | 18.0% | 40.0% | 56.0% | 108.6% | 82.6% |
差し | 3-2-5-54 | 4.7% | 7.8% | 15.6% | 28.8% | 26.7% |
追込 | 0-0-0-75 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
不明 | 0-4-3-10 | 0.0% | 23.5% | 41.2% | 0.0% | 68.2% |
長らく勝ち馬を出せなかった1枠だが、2018年ルールソヴァールによって勝利記録がつくられ、先述のとおり2021年にはクリンチャーがコースレコードを更新してみせた。現行条件ではすべての枠順から優勝例があり、連対率や複勝率を鑑みても、極端な有利不利はなきに等しい成績となっている。一方で、回収率面においては内枠優勢の傾向が見受けられ、6番人気以下で3着以内に好走した3頭のうち2頭、2004年3着ミツアキサイレンス(7番人気)は1枠、2012年に単勝31.3倍で勝利したピイラニハイウェイ(6番人気)は3枠を引いていた。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-1-4-13 | 10.0% | 15.0% | 35.0% | 22.5% | 49.0% |
2枠 | 3-3-0-14 | 15.0% | 30.0% | 30.0% | 76.5% | 42.5% |
3枠 | 2-2-1-15 | 10.0% | 20.0% | 25.0% | 180.5% | 47.5% |
4枠 | 1-1-2-16 | 5.0% | 10.0% | 20.0% | 22.0% | 41.5% |
5枠 | 2-3-1-27 | 6.1% | 15.2% | 18.2% | 13.0% | 21.5% |
6枠 | 5-3-3-28 | 12.8% | 20.5% | 28.2% | 46.9% | 44.1% |
7枠 | 3-4-3-30 | 7.5% | 17.5% | 25.0% | 29.5% | 35.8% |
8枠 | 2-3-6-29 | 5.0% | 12.5% | 27.5% | 27.0% | 40.0% |
2001・2002年とミツアキサイレンス(笠松)が2連覇を果たし、2008年にはチャンストウライ(兵庫)が当時のレコードタイムで勝利するなど、2000年代は他地区所属馬が健闘してきた歴史を持つ。ただし、JRA所属馬の出走枠が4頭から5頭に増えた2009年を境に状況は一変し、それ以降は地方所属馬自体が一度も馬券に絡めていない。なお、地元佐賀所属馬の優勝例は1996年リンデンニシキが最後となっている。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 19-19-16-37 | 20.9% | 41.8% | 59.3% | 110.7% | 84.6% |
地方 | 1-1-4-135 | 0.7% | 1.4% | 4.3% | 3.4% | 9.7% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
24 | 1 | ノットゥルノ | 東京大賞典 | ダ2000 | 5 | 4 |
2 | キリンジ | 東海テレビ杯 | ダ1800 | 13 | 8 | |
3 | メイショウフンジン | 名古屋グラン | ダ2100 | 4 | 5 | |
23 | 1 | バーデンヴァイラー | チャンピオン | ダ1800 | 8 | 14 |
2 | デルマルーヴル | 東海テレビ杯 | ダ1800 | 14 | 13 | |
3 | カフジオクタゴン | JBCクラシ | ダ2000 | 5 | 7 | |
22 | 1 | ケイアイパープル | 名古屋グラン | ダ2500 | 2 | 2 |
2 | アメリカンフェイス | 門司ステーク | ダ1700 | 10 | 5 | |
3 | メイショウカズサ | 浦和記念 | ダ2000 | 1 | 1 | |
21 | 1 | クリンチャー | チャンピオン | ダ1800 | 5 | 11 |
2 | アシャカトブ | ポルックスス | ダ1800 | 5 | 3 | |
3 | ハナズレジェンド | 川崎記念 | ダ2100 | 6 | 8 | |
20 | 1 | ナムラカメタロー | 師走ステーク | ダ1800 | 3 | 1 |
2 | ロードゴラッソ | 東京大賞典 | ダ2000 | 6 | 5 | |
3 | ノーヴァレンダ | 福島民友カッ | ダ1700 | 7 | 5 | |
19 | 1 | ヒラボクラターシュ | チャンピオン | ダ1800 | 11 | 9 |
2 | リーゼントロック | すばるステー | ダ1400 | 10 | 4 | |
3 | テーオーエナジー | ポルックスス | ダ1800 | 1 | 1 |