PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にウインムート(24.3pt)、ラテンロック(23.7pt)、ブライトアイディア、ナガラオリオン(23.3pt)、アールプロセス(21.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　よって、◎には、初ダートの前々走・桶狭間Ｓでは、オープン特別確勝級のPP指数で勝利した(4)ウインムートを推します。アスリートの競走馬は、芝とダートでは餌も違えば鍛え方も異なるため、いかなるダート馬でも急にダート仕様の馬には変身できないもの。しかし、それでも結果を出したということは、ダートでの素質が高ければこそ。つまり、ワンランク以上、上の馬であるということになります。

　しかし、ウインムートは、前走のサマーチャンピオンでは上昇力を見せることが出来ずに3着に凡退しました。これは休養明けの3走前・テレビユー福島賞で厳しい流れを先行してスタミナ強化を図ったことが前々走の激走へと繋がったもの。ゆえに前走では1番人気を裏切りましたが、もっと上のクラスに行ける下地があるので、ここは迷いない本命。

　○は、ブリンカーを着用してから行きっぷりが良くなり、近走のアハルテケＳでは勝ち馬と0.3秒差(4着)、阿蘇Ｓでは勝ち馬とクビ差(2着)の(1)ブライトアイディア。今回はダ1400ｍが不安視されているようで、やや人気を落としています。しかし、初めてブリンカーを着用した4走前・夢見月Ｓで、序盤で極端に置かれることなく追走できているように、今の行きっぷりならば問題ないはず。

　また、阪神ダ1400ｍでは芝スタートでストレートが長く、ペースが上がりやすいコース設定。さらに逃げ馬ウインムートに、行き切って結果を出したシャトーウインドやゴーインググレードがその直後を狙ってくるとなると、淀みのない流れになる可能性大。差し馬のブライトアイディアは展開に恵まれる可能性が高いでしょう。

　▲は、休養明けで準オープンを制した直後の前々走・栗東Ｓで勝ち馬と0.4秒差(3着)に好戦した(15)イーデンホール。さらに相手強化の前走・プロキオンＳでは、前々走で自己ベストのPP指数を叩きだしたダメージが出る形。出負けして流れに乗れずの8着も仕方のない結果出した。今回は相手弱化のオープン特別。差し馬のこの馬は展開に恵まれる可能性も高く、3番手評価としました。

　以下特注馬として、前半3Ｆ34秒2-後半3Ｆ36秒9の超消耗戦となった前々走・プロキオンＳで先行して4着の(8)ゴーインググレー。前走の阿蘇Ｓは距離が長く、消極的な騎乗をしたこともあり、10着に凡退しました。当然、前々走で自己ベストのPP指数を叩きだした疲れもあったでしょう。今回は得意距離のダ1400ｍ。巻き返しを期待します。

　△に昨秋のオータムリーフＳの2着馬で、3～4走前もオープンの短距離戦で善戦の(10)ナガラオリオン。この馬が善戦止まりなのは、先行力がないからですが、近2走で芝の短距離戦を使われ、スピード強化を図ったことでこでまでよりもテンに置かれずにすむはず。楽に追走から馬券圏内突入を警戒します。

　あとはダ1200ｍのオープン特別で上位常連の(3)アールプロセス。オープンのメンバーが相手だと、追走に苦労しているところがあるので、ここ数戦よりも距離が長くなるのはプラスと見ました。今回で展開に恵まれるかはともかく、ダ1400ｍならばもう少し前を意識したレースが出来るので、長い目で見ればいいはずです。

　他では下級条件では、ある程度行き切ることで結果を出して来た(7)シャトーウインド。オープンに昇級してからはダ1200ｍばかりを使われ、先行力不足の状況が続いていましたが、ダ1400ｍならば前を意識した競馬が出来るはず。近走は2桁着順大敗も、立て直されて理想的な距離の今回は、巻き返しの一発を警戒することにしました。