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欧州の第一人者、フランキーことランフランコ・デットーリ騎手が存在感を示している。8年ぶり2度目の英ダービー制覇を果たした上半期は、フランス版オークスのディアヌ賞、英王室主催のロイヤルアスコット開催のダイヤモンドジュビリーSなど、ビッグレースを続けて制覇した。
ロイヤルアスコットでは計3勝をマーク。最初の勝利が自身の同開催50勝目で、レスター・ピゴット、パット・エデリー、ウィリー・カーソンに次ぐ英国競馬史上4人目の快挙となった。
その騎手人生は波瀾(はらん)万丈だ。ゴドルフィンとの決別後もコカイン騒動、カタールのジョアン殿下との出会い、凱旋門賞直前の落馬骨折、トレヴからの降板…。さまざまなことがあったが、華やかな騎乗とスターのオーラに魅せられたファンはすべてを受け入れて見守る。
フランキーは繁殖牝馬も所有し、生産者としてセイウンロデムが日本で2勝。その半弟のドッジングバレッツが今年3月の障害開催の祭典、チェルトナムフェスティバルのGIで優勝したことも話題となった。
「最低でも50歳までは現役で競馬界に貢献したい」と話す彼は、45歳となる今年は「モンスター」と呼んでほれ込む英ダービー馬ゴールデンホーンとのコンビで欧州王道路線を席巻するつもりだ。 (在仏競馬記者)
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